トライベックは12月20日、「スマートフォンサイトユーザビリティランキング2023<企業サイト編>」を発表した。
本ランキングは、企業サイト(PCサイト)編ランキング150社からBtoC事業を展開する50社を対象に、全7業界・50サイトのユーザビリティー(使い勝手やわかりやすさなど)を100点満点で評価したもの。調査は8月下旬から10月下旬にかけて実施された。
今回実施した調査におけるスマホサイトのユーザビリティーランキングの平均スコアは80.65点となった。上位企業には、UQコミュニケーションズ、J:COM、ソフトバンク、Y!mobile、auをはじめとした情報通信業界のウェブサイトが見られ、スマホユーザーの利用が多い業界が上位を占める結果となった。
また、食品・飲料・生活用品、自動車・自動二輪などの業界のウェブサイトも上位にランクインする結果となり、これまでリアルでのコミュニケーションが中心だった各業界でも、デジタルを活用したユーザーとのコミュニケーションを強化している傾向にあるという。
生活者の情報探索に使用する機器は、スマホがPCを上回る。現代に普及しているスマホは片手におさまらない程に大きなものが多く、液晶部分も大きいために画面に表示される情報も多くなる傾向にある。本調査の上位企業を見ると、ユーザーのインターネット利用環境の変化に応じて、スマホサイトで表示するコンテンツを大きくゆとりをもって掲載するサイトが多い結果となった。
また、本調査では、スマホ特有の操作(タップ、フリック、ピンチイン・ピンチアウトなど)に配慮されたナビゲーションを提供していることを評価する項目がある。ランキング上位の企業をみると、どのウェブサイトもこれらスマホ特有の操作に配慮したナビゲーションを提供している結果となった。
ページが長くなる際は、表示する情報をコンパクトに掲載する工夫をしたり、操作中に意図しない広告などをポップアップで表示させたりしないなど、ユーザーがページを閲覧中にストレスを感じないような工夫をする企業が多くあった。
さらに、ランキング上位の企業を見ると、チャットボット機能を活用してユーザーの情報探索をサポートするウェブサイトが多数見られるという。BtoC企業の場合は扱う商材が多岐に渡り、ウェブサイト内の情報も多くなるためにユーザーが迷子になりやすくなる場合もある。そんな時に、質問形式にユーザーの疑問に回答するAIチャットボット機能や、オペレーターが回答する形式のチャット機能を提供することで、ユーザーがサイト内で迷子にならないように情報探索をサポートしていると考えられる。
これまでのリアルにおける接客スタイルから、このような機能を活用したコミュニケーションにシフトすることで、デジタルにおけるユーザーとのタッチポイントを強化する傾向が高まっている、と同社は考察している。
本調査結果の詳細はこちらから閲覧できる。