JN-238GT240FHDRをレビュー

3万円強で買える240Hzゲーミングディスプレーのコスパやいかに

文●宮崎真一 編集●ジサトライッペイ

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TN方式パネルで応答速度が速く
リフレッシュレートは最大240Hz!

 液晶パネルは光沢がないいわゆる「ノングレア」タイプで、駆動方式はTN(Twisted Nematic)だ。TN方式は、液晶分子に電圧を加えることで、その向きを水平から垂直に変え、バックライトの光量を調節する仕組みだ。そのため、ほかの方式と比べるとコストを抑えられる。事実、JN-238GT240FHDRは直販価格で3万1480円とお買い得感はかなり高い。

 TN方式のメリットはほかにもある。その仕組み上、応答速度を速くしやすく、本機はMPRTで1msを実現している。実際にゲームをプレイしてみても、白黒の切り替わりが速く、残像が発生することもなかった。さらに、リフレッシュレートも最大240Hzと高いので、まさに高フレームレートでゲームをプレイするために用意されたモデルと言っていいだろう。

Windowsの「ディスプレイの詳細設定」から、設定できるリフレッシュレートを確認したところ。確かに240Hzまでサポートしていた

 その一方で、TN方式にはデメリットもある。一般的に視野角が狭く、横から見ると色ムラが大きいという点だ。実際、JN-238GT240FHDRの視野角は水平170度・垂直160度と、IPS方式ではどちらも178度のモデルが多いことに比べると若干狭めだ。しかし、FPSやTPSであれば、液晶ディスプレーに正対した位置でプレイする人が大半なので、まず問題になることはないだろう。

 コントラスト比は1000:1を実現し、輝度は370cd/m2でHDRもサポート。発色に関しては、一般的にはTN方式よりもIPS方式のほうが良好なのだが、JN-238GT240FHDRはTN方式でも申し分ない。なお、工場出荷時は暖色設定になっているが、OSDメニューから寒色設定にも変更できる。

 ゲーミング向けの機能にも着目しておこう。JN-238GT240FHDRはディスプレー同期技術である「AMD FreeSync」をサポート。ビデオカードにRadeonシリーズを使用している場合に限るが、スタッタリングやティアリングといった画面の乱れを抑制できる。

 さらに、OSDのピクチャーモード設定では「RTS/RPGモード」、「FPSアリーナモード」、「MOBAアリーナモード」があり、遊ぶジャンルに合わせたプリセットが使える。そのほか、画面中央に表示する6種類の照準点やタイマー機能、フレームレート表示機能、100段階(1刻み)で設定できるシャドウバランスなど、ゲームをプレイするうえで便利な機能もあり、使い勝手は良好だ。

ピクチャーモードのゲーム向けプリセットは「RTS/RPGモード」、「FPSアリーナモード」、「MOBAアリーナモード」の3種類。このほか、「ムービーモード」、「リーディングモード」、「省エネモード」、「ケアアイズモード」といった普段使いでも便利なものもある

照準点のデザインは6種類用意

 長時間ゲームをプレイしてもあまり疲れない点も特筆しておきたい。本機は画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー仕様で、眼精疲労の原因と言われるブルーライトの軽減モードもある。

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