11月16日(水)から11月18日(金)にかけて幕張メッセで行われた、映像・音響・放送・通信業界のプロフェッショナル向け展示会Inter BEE 2022。同展示会に出展したウエスタンデジタルは、同社が展開する3つのブランドを並べ立てる形で展示を行なっていた。
その3ブランドとは、HDDやSSDをはじめとしたWestern Digital、SDカードなどを展開するSanDisk、そのプロフェッショナル向けブランドであるSanDisk Professionalだ。本稿ではその展示内容についてお届けする。
防塵、防水、耐衝撃性を備えるSSDを展示
3ブランドのなかでも、展示のメインとなっていたのがSanDisk Professionalだ。プロフェッショナルが集まる展示会であるInter BEEゆえの注力といえる。
展示の目玉になっていた製品をいくつか紹介しよう。まずは新製品の「PRO-G40 SSD」だ。最大の特徴は、IP68に準拠した高い防塵性と防水性と、4000ポンドの耐衝撃性だ。最大3メートルの落下テストもクリア。過酷なロケにも十分耐えうるだけの抗堪性がある。インターフェースは、Thunderbolt 3(40Gbps)とUSB Type-C(10Gbps)の両方に対応している。
続いては、4種のリーダーを差し込める巨大な4ベイドッキングステーション「PRO-DOCK4」だ。SanDisk Professionalブランドのメディアリーダーを4台を差し込める本機を使えば、4つのリーダーからパソコンへ、同時にファイルを書き出せる。映像編集のワークフロー改善に貢献する製品だ。
カメラに積載するポータブルSSDはLUMIXと相性良し
カメラに接続し、ロケに持ち出すことを想定したポータブルSSDも、複数台が展示されていた。SanDick Extreme PRO Portable SSD、SanDisk Extreme Protable SSD、SanDisk Protable SSDの3台だ。
SanDick Extreme PRO Portable SSDとSanDisk Extreme Protable SSDの2台はUSB直接記録に対応したカメラとの互換性を有しているが、製品によって対応しているメーカーが少し異なる。最も相性が良いのがLUMIXのカメラで、両機種に対応しているとのことだ。
Western DigitalはNAS向けストレージを展開
SanDisk Professionalを中心に、SanDisk系統の展示がメインとなっていた同ブースだが、Western Digitalからは、常時稼働のNAS向けストレージ「WD Red SA500 NAS SATA SSD」や、堅牢性に優れたNAS向け高速ストレージ「WD Red SN700 NVMe SSD」などの展示があった。
また、NAS向けのストレージを活かす中小企業向け次世代高速NASとして、テックウインド社のAXELBOXも併置。同社が誇るストレージだけでなく、その活用方法まで提案しているのが印象的だった。
3つのブランドを並行して展示した狙いとして、同社の担当者は「Westen DigitalとSanDisk系の連関性をPRするために、同一のブースで3つのブランドを展開した」と語る。Western DigitalとSanDiskが同一メーカーのブランドであることの認知度を高めたいというのだ。今回の展示は、その点はもちろん、同社の製品の活用法を提案する場として、機能しているように感じられた。