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ビジネスでもホビーでも活躍できる!

9万円切りでタブレットスタイルも備える2in1の14型モバイルPC「IdeaPad Flex 570(14型 AMD)」レビュー

2023年01月24日 11時00分更新

文● 柴田尚 編集●ASCII

提供: レノボ・ジャパン

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提供(PR):レノボ・ジャパン

 Lenovoの<IdeaPad Flex 570(14型 AMD)>は、CPUにAMD Ryzen 7 5700U モバイル・プロセッサーを採用した14型のモバイルPC。ノートPCモードから液晶部分を約360度開いてタブレットモードにもなる2in1モデルだ。今回は、その実機を借用できたので、使い勝手や性能などをチェックしていこう。

 試用機の主な仕様は、CPUがAMD Ryzen 7 5700U モバイル・プロセッサー、グラフィックスはCPU統合グラフィックスとなるAMD Radeon グラフィックス、メモリが16GB、ストレージがPCIe NVMe対応M.2 512GB SSD。液晶は14型の1920×1200ドットの光沢IPSパネルで10点マルチタッチ対応となる。これで質量は約1.55kgだ。

<IdeaPad Flex 570(14型 AMD)>

ストームグレー落ち着いたボディに並ぶ十分な端子類

 ボディカラーはストームグレー。暗めの灰色という高級感のある色であり、どんなシーンにもマッチするだろう。ロゴは銀の反転で「Lenovo」と天板にシンプルにあしらわれているのが、逆にわかる人にはわかるというデザインになっているのが良い。

落ち着いたカラーのストームグレー

 インタフェース類は左右に収められている。左側面にはヒンジ側から電源端子、HDMI出力端子、USB 3.2 Gen2 Type-C、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックが並ぶ。このType-C端子はPD対応なので、専用のACアダプターを持ち歩かずとも、ここから給電することも可能だ。

左側面には給電と映像出力が可能なType-C端子がある

 右側面に配置されているのは同じくヒンジ側から、USB 3.2 Gen1 Type-A(Powerd USB)、USB 3.2 Gen1 Type-A、4in1メディアカードリーダー、電源ボタンとなる。個人的な主観ではあるが、カードリーダーはSDメモリカードなところが好きだ。MicroSDカードリーダーを備える機種もあるが、大は小を兼ねるので普通のSDメモリカードリーダーのほうが使い勝手がいいと思う。

右側面には、あると便利ならSDメモリカードリーダーも装備

 液晶パネルはIPSなうえグレアタイプなので発色が非常に美しい。しかも解像度が16:10の1920×1200ドットとなっており、14型ながらギリギリまでデスクトップ領域を広げようとしているのがわかる。フルHDよりも縦幅が120ドット分長くなっているわけだ。この差はPCを使っている人ほどわかるはずだ。

液晶はグレアパネル

 液晶パネルの上部には720pのHDカメラが備わっている。ビジネス会議からネット飲み会にまで活躍してくれるわけだが、間違えてオンにしたまま映像を垂れ流すのは怖いモノ。そんな不安も、物理的にカメラを隠すプライバシーシャッターにより解消してくれる。

カメラには物理的なシャッターが備わっている

 キーボードはメイン部分のピッチが実測で約19mmとかなりゆったりと配置されている。19mmではないエンターキー周辺の部分は、隣接するキーと繋げることによって、押しやすさを確保している。キートップについてはむしろメイン部分より横幅が長いキーもあるほどだ。タッチは「押した」感がありながら疲れない程度の重さと強めのクリック感があり、非常にタイプしやすい。さらに静かなので図書館のような場所でも音が気になるようなことはないだろう。

タッチパッドも広くて非常に操作がしやすい

エンターキーやその周辺のキーは、あえて隣接キーとつなげてしまうことでサイズを確保。

Dolby Audio対応で14型ながらAV用途も楽しめる

 モバイルできるサイズと軽さながら、キーボード左右に配置されたスピーカーによる音響面もかなりレベルが高い。配信サービスで映画を流してみたが、モバイルノートにありがちな音の軽薄さもなく、低音から高音までしっかり聞き取れる明快なサウンドであった。さすがはDolby Audio対応といったところだ。

キーボードの左右にスピーカーが配置されている

2in1なのでタブレットPCとしても使えるマルチモードも魅力

 ここまで一般的なノートPCとしてのレポートをしてきたが、<IdeaPad Flex 570>の最大の特長はタブレットとしても使える2in1モデルであることだ。ディスプレイ面を180度開くと、自動的に画面の方向が変わりタッチパッドがオフとなるタブレットモードに移行する。

 タブレットスタイルでの使い勝手はRyzen 7 5700Uのパワーのおかげか、様々な動作がサクサクだ。電子書籍大好きな自分としては、Kindleなどでコミック作品を14型という大画面により見開きで読めるというのは非常に楽しかった。そのほか、映画をタブレット状態で流してみたが、スピーカーはキーボード面に配置されていて背面に回ってしまうのだが普通のノートPC状態とほぼ変わらない聞き応えだった。

液晶パネルを回転させればタブレットモードに

 ただし、約1.55kgという質量は、14型ノートPCとしては一般的でモバイル利用も苦にならないとしても、タブレットスタイルで片手に持って使い続けるのは少々厳しい。そんなときは、キーボード面を下にする逆開きとでも言うようなスタンドモードスタイルが便利だ。画面角度も自由に調節できる、折り返しタイプの2in1モデルならではの利点である。プレゼンテーションにて周囲に画面を見せるのにも活用できるだろう。

スタンドモードで動画を見るのもいい

 タブレットモードは便利ではあるが、Windows OSの操作は若干やりにくい時もある。しかしそれも付属の「Lenovo デジタルペン」を活用すれば問題なくなる。ペンの運びも滑らかなうえ、最大4096段階の筆圧感知機能を持っているので、PCで絵を描く人ならそのまま使えるのではないだろうか。

付属するLenovo デジタルペン

ペンホルダーに差してUSB端子に装着した状態。USB端子に差し込む形状のペンホルダーが付属するおかげで、セットで持ち歩くのも便利

便利なアプリケーションと安心して使い倒せる急速充電機能

 PCの使い勝手をアップさせる多様なアプリケーションがプリインストールされているのも、<IdeaPad Flex 570>の魅力だ。そしてそれらへ素早くアクセスさせてくれるのが「Smart Key」機能。右上の「Insert」キーは、通常時はこのSmart Keyボタンであり、押すとアプリケーション起動やOSの設定画面を呼び出せるメニューが表示される。アプリケーションは、システムの状態やアップデートをチェックできる「Lenovo Vantage」、音声コマンドを利用できるようになる「Lenovo Voice」、ビデオ通話時に補正やフィルタなどを手軽に利用できる「Lenovo Smart Appearance」が用意されている。

Smart Keyで呼び出せるメニュー

「Lenovo Smart Appearance」のメイン画面

 バッテリーもモバイルノートにおいてはポイントのひとつ。駆動時間だけでなく、充電にかかる時間も重要だ。駆動時間のほうはカタログスペックで約13.0時間もあるため、一般的な外出時の作業であれば問題なく使えるだろう。充電については、パワーオフ時に作動する急速充電機能を利用すれば、満充電まで約2時間で済むとのこと。これならばバッテリーが多少減っていても、コンセントのある場所へ行けばすぐに再稼働できるだろう。

バッテリーの急速充電はモバイル活用時にとても助かる

AMD Ryzen 7 5700Uによりパフォーマンスも問題なし

 各種ベンチマークを使って、<IdeaPad Flex 570>が実際にどのくらいのパフォーマンス性能を持つのか見ていこう。

 まずはPCの総合力をチェックする「PCMark 10」では、総合スコアは5393と「それなり」という感じではあった。しかし詳細を見てみると、アプリケーションの起動やブラウザーの描画の速度を示す「Essentials」では9009とかなり高めのスコアだ。続くオフィス系アプリケーションであるWordやExcelなどの処理速度を示す「Productivity」も、8174と同様に高水準である。3Dグラフィクスや写真・動画編集処理速度を示す「Digital Content Creation」では、スコアが5780と少々下がってしまう。動画編集のスコアが伸び悩んでいるためと思われるが、CPU統合グラフィックスであることを考慮すれば十分な処理能力だ。

「PCMark 10」の結果

 CPU単独の処理能力を計測する「CINEBENCH R23」では、マルチコアが8194pts、シングルコアが1241ptsとなった。どちらもモバイル系CPUとしては申し分のないスコアが出ている。

「CINEBENCH R23」の結果

 続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」でストレージのアクセススピードをチェック。結果は以下の画像を見てもらえばわかるとおり、かなり高速だ。NVMe対応M.2 SSDでも高ランクのスコアといえるだろう。

「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

 ここまでくるとCPU統合グラフィックスながら、3Dの処理能力も気になるところ。まずは「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で見ていく。画質を「標準品質(ノートPC)」、解像度を「1920×1200」、表示方法は「フルスクリーン」という設定で、スコアが4879の評価が「普通」であった。少しいじって、画質を「標準品質(ノートPC)」、解像度を「1280×800」、表示を「フルスクリーン」にすると、スコアが7366の評価は「やや快適」となる。CPU統合グラフィックスのノートPCであれば十分な結果だろう。出張や旅行先などでインして軽く遊ぶ程度なら問題なさそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の高解像度のスコア

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の解像度を落としたスコア

 より重めな3Dオフラインゲームベンチである、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver1.2」ではどうか。画質を「軽量品質」、解像度を「1280×720」、表示方法を「フルスクリーン」という一番低い設定で、スコアは3596の評価は「普通」と出た。流石にこの作品を本機で遊ぶには厳しそうだが、他のちょっとした3Dゲームなら遊べるはずだ。

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver1.2」のスコア

 3Dグラフィックスに特化した「3DMark」の結果も見ていこう。その中のDirectX 12の処理能力をチェックする「Time Spy」は、1324というスコア。さすがにCPU統合グラフィックスでは厳しいところだ。

「Time Spy」のスコア

 ならばとCPU統合グラフィックス向けのDirectX 12処理速度を見る「Night Raid」も走らせてみた。こちらは14643となかなかの結果。やはり、ライトなタイトルであれば3D系ゲームも楽しめるであろうという結果となった。

「Night Raid」のスコア

 ここまで紹介したように、<IdeaPad Flex 570>はモバイルノートPCとしては十分なスペックを持っている。さらに2in1マルチモードデザインにより、ノートPCスタイルからタブレットスタイルまで柔軟に形状を変化させられるため、ただのノートPC以上の使い勝手を実現してくれる。ビジネス作業の処理を行うだけでなく、タブレットスタイルでプレゼンに活用するほか、エンターテインメントコンテンツを楽しんだりクリエイティビティを発揮するといった用途に対応できる。9万円を切るお手頃な価格ということもあり、ビジネスマンから学生まで幅広い方達にお勧め出来る機種だと言えるだろう。

試用機の主なスペック
機種名 <IdeaPad Flex 570(14型 AMD)>
CPU AMD Ryzen 7 5700U モバイル・プロセッサー
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB(PCIe NVMe対応M.2)
ディスプレイ 14型(1920×12000ドット)
通信規格 無線LAN IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、
4-in-1メディアカードリーダー、
3.5mmマイク/ヘッドホンジャック
内蔵カメラ HD 720pカメラ
サイズ/質量 およそ幅313.1×奥行224.9×高さ17.8mm(最薄部)/
約1.55kg(最軽量時)
バッテリー駆動時間 最大約13.0時間(JEITA Ver2.0準拠)
OS Windows 11 Home(64bit)

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