このページの本文へ

クリスマスや年末のセールシーズンに損をしないための豆知識

出没しては消える詐欺通販サイトを見分ける「ツッコミどころ」とは?

2022年11月15日 17時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

今年のクリスマスシーズンこそゲーム機を買いたい!

発売から2年経っても入手困難なままクリスマスシーズンに突入

 家庭用ゲーム機PS5が発売されたのは2020年11月。期待の新世代機ですが蓋を開ければ買い占めからの高額転売が相次いだほか、コロナ禍に伴う半導体不足も相まって売り切れが続出。量販店はクレジットカード入会を予約条件に加えるなど対策に追われましたが、マトモに入手することは丸2年経っても難しい状況です。

 とは言え、欲しいときに買えないのはNintendo Switchも同様で、通販サイトでは売り切れ表示、もしくは「招待メールを受け取った方のみご注文いただけます」といった予約販売が常態化しています。今年のクリスマスプレゼントにゲーム機をおねだりする子どもたちは、サンタクロースにも限界があることを知り、大人への階段を一歩上ることでしょう。

 一方、悪意ある人たちはこうした状況を最大限に活かすべく暗躍を続けています。

 いわゆる当選詐欺はもちろんのこと、なかには偽の通販サイトを立ち上げては代金をせしめてサイトごとドロン。間髪入れず別の名称で偽通販サイトを再び立ち上げて……という幻の湖ならぬ幻の通販サイト詐欺を繰り返す輩も存在するようです。

詐欺店舗か否かすぐわかる「ツッコミどころ」とは?

 これは、「新サイトオープン記念! 今ならPS5の優先予約が可能です。会員登録はこちらから!」などと特別感を醸し出すメッセージを不特定多数に送り付け、消費者に振り込みを促す手口。2週間ほど稼働させた後に閉鎖、店名やデザインを変えて再開し、同時にメッセージを大量送信して消費者を待ち構えます。

 新サイトと言い張っていますから関連情報がヒットしないことも不自然ではなく、真偽を確かめるのは難しそうです。折しも、年末発売の大作ゲーム発売に間に合わせるべく必死でゲーム機を探しているゲームファンや、子どもにねだられた保護者たちが大勢いる時期ですから、悪意ある人たちにとっては「かき入れ時」と言えそうです。

 ところが、そうした幻の詐欺通販サイトにはある共通点があります。よく考えれば怪しさ満点のツッコミどころですので、みなさんもぜひ覚えておきましょう。答えは下記よりご確認ください。

※以下は「架空の通販サイトであの新型家庭用ゲーム機がバカ売れ!?」からの抜粋です。

 ――新型ゲーム機を予約するため、スマホ片手に奮闘中のAさんは、検索結果の広告欄に見慣れない通販サイトを発見します。何気なくタップしてその通販サイトに飛ぶと、なんと奇跡的に新型ゲーム機の予約が可能です!

 そして製品画像の下には「残り3個」の文字。『迷っているうちに誰かが予約してしまうかも!?』と慌てたAさんは即、予約注文を実行。ほどなく代金の振込先を知らせるメールが届いたので、その日のうちに振り込みを済ませました。

 これまで、お目当ての人気製品を予約できず、転売屋からプレミア価格で入手せざるを得なかった経験を持つAさんは、今度こそ定価で買えると安心していましたが、発売日を過ぎても一向に新型ゲーム機は届きません。しかも予約したはずの通販サイトはいつの間にか消えておりアクセスできないのです。

 不審に思い、問い合わせメールを送りましたがなしのつぶて。ここにきてようやく騙されたことに気づくAさんでした――。

消えては浮かぶ幻の偽通販サイトに要注意!

 Aさんが遭遇したのは、消費者庁も注意喚起を呼び掛けている「人気の家庭用テレビゲーム機などを販売しているかのように装う偽の通信販売サイト」の一種かもしれません。

 これらは悪意ある人たちが作った偽の通販サイトです。口座に代金を振り込ませてそのままサイトを閉鎖するという行為を繰り返しています。半月程度の間隔でサイト名を変えながら浮かんでは消えて……を繰り返す、幻の偽通販サイトなのです。

 ただし、対策は比較的簡単です。この手の偽通販サイトは振込先として「個人名義の口座」を指定します。通販サイトを運営する企業が個人名義の口座を使っている時点で怪しさ満点ですから、よほど興奮したり切羽詰まったりしている状況でもなければ、ここで踏みとどまれるでしょう。「残り3個」といった文字に惑わされず平常心を心掛けることが大切です。

カテゴリートップへ