2022年11月11日、Notionは鮒鶴京都鴨川リゾートにて、「Notion全国ミートアップ2022@京都~Welcome back, Ivan&Simon!~」を開催した。オールインワンワークスペース「Notion」はグローバルで2000万人以上が利用しており、日本でも2021年10月に日本語のβ版をリリースしている。
京都でNotionのコードを書き始めた2人の創業者
Notionには国内にも多くのファンがおり、東京や京都、札幌など全国に11個のコミュニティが立ち上がっている。Notionを紹介したり、スキルアップを応援する活動を行なっており、盛り上がっている。Notionによる全国ミートアップの開催は2度目で、オフラインでは初の開催となる。また、Notionの共同創業者兼CEOのアイバン・ザオ氏と共同創業者兼CTOのサイモン・ラスト氏が日本のコミュニティイベントに参加するのも初めてだ。
彼らは9日に東京で行なわれた「Notion Japan 発表イベント for チーム」の発表会のために来日していた(関連記事:コラボレーションソフトウェア「Notion」日本語版が正式リリース 日本市場における事業を本格展開)。Notionは個人個人が必要な情報を管理するだけでなく、チームでデータを集約し、効率的なワークフローを構築し、生産性を高められる。このチーム向けの活用に関する発表を行なったのだ。ちなみに、オフラインイベントで創業者が登壇するのは初めてだった。
今回、ミートアップが京都で行なわれたのは、実はNotionのコードを書き始めたのが京都だったからだという。ラスト氏とザオ氏は、Notionの前身となるプロダクトで資金が尽きようとした2015年、京都に滞在し、感銘を受けてコードの最初の1行を書くことができたという思い出の場所なのだ。
日本語司会はCommunity Lead 久間 美咲さん、英語司会はNotionアンバサダー Shinshinさん、質問の翻訳はNotionアンバサダー 佐々木 真さんが担当し、ミートアップが始まった。まずは、ザオ氏とラスト氏からのメッセージ。
「昔Airbnbを使って京都に滞在していて、鴨川も歩いていました。Notionの最初の方は京都で書かれたので、特別な意味を持っています。ここに来られてうれしいです」(ザオ氏)
「滞在中は朝5時に起きて、朝食後には寺などを回っているうちにインスピレーションを受けて、サービスの改善などを考えて過ごしていました。日本の方との交流を楽しんだり、夜銭湯に行ったり、リラックスしながら滞在していました。日本語には漢字がありますが、アイバンが中国の方なので漢字に慣れていますが、私は面食らって読み方がわかりませんでした。そういった文化に触れながら、サービスを考えました」(ラスト氏)
創業者2人に一問一答 Notionでどんな世界になればいい?
次は、両者への公開質問会。まずは「こどもの頃の夢は何でしたか?」
「写真家や科学者、アーティストになりたかったです。科学的なプロセスはNotionというプロダクト作りに役立っています」(ザオ氏)
「16歳からプログラミングをやっていてて、すごくテクノロジーが好きで、そういったことをずっとやっています。技術を通じてプロダクトを作ることができるので、今それが活きているのかなと思います」(ラスト氏)
次の質問は「座右の銘、または、好きな言葉は?」
「オープンマインドでインスピレーションを受けることです」(ザオ氏)
「人を幸せにしたり、文化を豊かにすることが好きです。テクノロジーを通じて実現していきたいです」(ラスト氏)
質問「京都の他に、日本で行ってみたいところは?」
「北海道でスキーを楽しみました。沖縄もハワイみたいで好きです」(ザオ氏)
「福岡はビジネスや人、地理などが、バランスがいいですね。もちろん、東京も好きです」(ラスト氏)
質問「Notionの変わらない哲学を教えて欲しい」
「シンプルにして、それをユーザーにわかるようにするところが大事です。シンプルさを研ぎ澄ますことが、イノベーションを生むと思います」(ザオ氏)
「タスク管理のような特定の目的を持ったものと、それを支えるデータベースのような一般的なもののバランスがすごく大事だと思っています」(ラスト氏)
質問「Notionを通じて、どんな世界になればよいと考えていますか?」
「ソフトウェアを通じていろんな問題を解決できるようになるといいなと考えています」(ザオ氏)
「問題は玉ねぎの皮のようなレイヤーに分かれているので、必要に応じてNotionのシンプルな機能を使うことも、専門性の高いAPIを使うこともできることが大事だと思っています」(ラスト氏)