トーハンは10月19日、全国の書店とのネットワークを活かした新規事業としてスペースレンタルプラットフォーム「ブクマスペース(BOOKMARK_SPACE)」の運営を開始した。
ブクマスペースは、店頭スペースをイベントなどに提供可能な書店と、スペースをポップアップストアなどに利用したい事業者とをネットでマッチングするサービス。出版取次トーハンの社内ベンチャー制度による事業化第一号という。
ブクマスペースのウェブサイトでは、 “思わずブックマークしたくなるような魅力的な書店スペース”を紹介し、今後も登録件数を拡大予定という。スペースの利用は出版業界に限らず、サイトを通じて広く受け付ける。
ブクマスペースの特徴
・書店空間に特化したラインアップ
都市部や通行量の多い商店街の書店を中心にサイトへ登録
※エリアや店舗は随時拡大
店舗によってはイベント時の出版物併売も相談可能
・出店者のメリット
集客コストをミニマムに抑えて新規客層にアプローチ
※書店の顧客層は年代が幅広く、知的好奇心が旺盛
スタートアップ企業や個人事業主も最短1日からの出店が可能
・書店のメリット
既存の店舗空間を活かして集客・収益の新たな柱にできる
意外性のある売場展開で地域読者の来店意欲を喚起
トーハンでは試験導入として、明文堂書店TSUTAYAレイクタウン(埼玉県越谷市)にて月額定額のオーディオ機器レンタルサービス「ONZO」のプロモーションを行なったほか、複数書店で宅配ネットスーパー「OniGO」のユーザー獲得キャンペーンを実施している。