メモリー容量の差で写真現像も高速化!?16GBでもまだ少ない、コスパの高いCrucialのメモリーで32GB以上に増設だ!
Windows 11のシステム要件によれば、メモリーは4GB以上となっている。しかし、これはあくまで「OSが動作する」という話だ。最近はウェブサイトもリッチになっていて重いこともあり、4GBではブラウザーで複数タブを開いて利用するだけで動作が重いこともあり、PCを“快適”に使えるかと言われると厳しいことも。
実際に現在売られているPCを見てみると、確かにエントリーモデルの中にはメモリー4GBという製品も存在する。こういったモデルはメモリーが少ないだけでなく、省電力で低い性能のCPUを搭載し、ストレージも少ないため、データ入力用、動画再生用といったように、単用途向けと割り切って使う製品だと考えるのが妥当だ。
いろいろなソフトをインストールして、写真編集しながら動画を見るといった、複数の作業を行うには、性能不足を感じることも多いだろう。
「普通のPC」をどう定義するのかは難しいが、さまざまな用途で使えるだけの性能を備えているのを「普通のPC」と考えた場合、CPUを判断基準にするとわかりやすい。具体的には、インテル Core iプロセッサーか、AMD Ryzenプロセッサーを搭載したモデルがそれに該当する。
このクラスの製品をチェックしてみると、メモリー4GBというモデルはほとんど存在せず、少なくとも8GB、多くは16GB以上となっている。このことからわかる通り、現在普通のPCとして使うのであれば8GBが最低限、16GBが標準といえる。
しかし、「16GBが標準」と「16GBあれば十分」というのは、少々違う。もちろん、オフィスソフトを使ったり、ビデオ会議をしたり、ブラウザーを使ったりといった一般用途であれば十分というのは間違いない。ちょっとした写真現像や動画編集をする場合でも、16GBで不満を感じることは少ないだろう。
これはあくまでソフトをひとつずつ使った場合の話だ。一般的なPCの使い方として、あるソフトを使おうと思った時、別のソフトをすべて終了してから起動する、という人は少数派。多くの人は、別のソフトを終了することなく、次に使いたいソフトを起動するはずだ。
こういった複数ソフトの同時利用を行うと、メモリーの空き容量は圧迫されていく。空き容量が減れば、ソフトの動作が遅くなる、切り替え時の待ち時間が延びるといった症状が出やすくなるため、どんどん快適な環境から遠ざかっていくわけだ。
最近はソフトのメモリー使用量も増えてきており、ブラウザーとビデオ会議ソフト、オフィスソフトあたりを同時に使えば、8GBでカツカツになる。たとえ16GBあったとしても、あと1つか2つソフトを同時に使えば、余裕はなくなってしまうだろう。
とくにメモリー使用量が多いのが、クリエイティブ系……写真現像や動画編集、イラスト作成といったもの。純粋に扱うデータが大きいというのもあるが、とくにフィルター処理やレイヤーの数を増やしていくと、CPU負荷やメモリー使用量がさらに増加する。
例えば数十~数百ものレイヤーがある画像を開こうとして、ひたすら待たされたことがないだろうか。また、複数のソフトを起動していると画面がガタつく、ウィンドウの切り替えで中身の表示が遅れる、キー入力から文字表示まで妙に時間がかかる、ソフトが急に落ちるといった問題も、メモリー不足が原因であることが多い。
そこでオススメしたいのが、メモリーを16GB以下のまま使うのではなく、32GBや64GBに増設することだ。とくにクリエイティブ系のソフトを使うのであれば、その効果が期待できる。
そのため、ひと昔前に購入したPCを使っていて、メモリーが4GBで動作が重い、クリエイティブ系のソフトを使うようになって、メモリー不足を感じている、という人にはメモリーの増設をオススメしたい。