昨年は春に「Xperia 1 III」とともに発表された「Xperia 5」シリーズだが、今年は9月に戻り、今日1日、「Xperia 5 IV」として発表された。ただし、グローバル版なので発売日や価格は国によるとのこと。日本への投入も今のところ未定とされている。
Xperia 5シリーズは、Xperia 1シリーズの機能をほぼそのままに、小さいボディーに詰め込んだプレミアムモデル。ソニーによると、Xperia 1シリーズをフラッグシップ、Xperia 10シリーズをミッドレンジ、Xperia Aceシリーズをエントリー、そしてXperia 5シリーズはプレミアムモデルとして位置付けている。
前モデルとどこが変わったのか?
本体は少しだけ小さくなった
前モデル「Xperia 5 III」からの進化点を見ていこう。SoCはSnapdragon 8 Gen 1が搭載された。メモリーは8GB、ストレージは128/256GBと変わらずだが、バッテリー容量は5000mAhに増量。本体サイズは約67×156×8.2mm、重さは172gで、前モデル比では縦横が1mm減り、厚さは変更ナシ、重さが4g増加した。スリムなボディーに大容量バッテリーという歴代モデルの特徴をそのまま引き継いでいる。
ディスプレーは6.1型(1080×2520ドット)の有機EL、アスペクト比21:9、リフレッシュレートは120Hzといった部分をすべて継続しているが、輝度が50%向上し、動画などの視聴時にフレームごとの輝度や階調を動的に解析し最適化してくれるリアルタイムHDRドライブが搭載された(これはXperia 1 IVにもある機能)。
すべてのレンズでリアルタイムトラッキングが可能に
カメラは変わらず3D iToFセンサーレスで、スペックも3眼すべてが1220万画素の超広角、広角、望遠という構成だが、望遠が60mm(35mm換算)になったことが大きなトピック。前モデルはXperia 1シリーズと同じだったが、今回はXperia 1 IVの望遠85~125mmに対し60mmとスペックダウンした。これはバッテリーの大容量化やワイヤレス充電を搭載したためとのこと。ただし、すべてのレンズが120fpsの高速読みだしイメージセンサーになり、リアルタイム瞳AFだけでなく、リアルタイムトラッキング、HDR対応 秒間20コマのAF/AE連写、4K 120fpsのスローモーション、ハイフレームレート撮影などに対応する。3D iToFセンサーなしでのリアルタイムトラッキングはAIが距離情報を解析し、被写体を追ってくれるとのことだ。
ライブ配信が可能になったゲームエンハンサー
ゲームエンハンサーもXperia 1 IVの機能をそのまま使え、ライブ配信にも対応した。リフレッシュレート120Hzに加え、240Hz残像低減、タッチ検出240Hz、システムに直接給電するHSパワーコントロールといった、これまでも好評だった機能は継続。ゲームエンハンサーから直接ゲームの実況配信ができ、ストリーミング画面のレイアウトをカスタマイズしたり、視聴者のコメントをオーバーレイで画面上に表示もできる。カメラやミキサーを用意しなくていいので、ストリーマーにはうれしい機能だ。
細かい部分もアップデートされて使い勝手が向上
スピーカーはステレオ。専用のエンクロージャーを搭載したことで、前モデル比で最大30%音圧が向上した。また、低音域(100~200Hz)も20~50%向上しているので、イヤホンを繋がなくても大迫力の音が楽しめる。
そのほか、ワイヤレスチャージが搭載され、おすそわけ充電にも対応。防水防塵、Gorilla Glass Victus採用で、擦り傷や画面割れにも強くなった。カラバリはブラック、エクリュホワイト、グリーンの3色がラインナップされるが、どれが日本に投入されるかはお楽しみだ。
日本発売を楽しみに待っていよう。
「Xperia 5 IV」の主なスペック | |
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メーカー | ソニー |
ディスプレー | 6.1型有機EL(21:9、120Hz) |
画面解像度 | 1080×2520ドット |
サイズ | 約67×156×8.2mm |
重量 | 約172g |
CPU | Snapdragon 8 Gen 1 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128/256GB |
カメラ | アウト:約1220万画素(標準、24mm) +約1220万画素(超広角、16mm) +約1220万画素(望遠、60mm) /イン:約1200万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
防水/防塵 | ○/○ |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | ブラック、エクリュホワイト、グリーン |
発売日 | 未定 |