Sonova Consumer Hearing Japanは8月9日、ゼンハイザーブランドのヘッドホン「MOMENTUM 4 Wireless」を発表した。6月に発売を告知していた製品。価格はオープンプライスで、店頭での販売価格は5万5000円前後になる見込み。先行するホワイトモデルは本日発売。ブラックモデルは当初9月の発売とアナウンスされていたが、大幅に前倒しして8月30日発売になることが発表された。
ワイヤレスヘッドホンの最上位機種。定評ある音質の良さに加え、アダプティブノイズキャンセリング機能の搭載、快適な装着感が得られる新デザイン、最長60時間と長い連続再生時間などをアピールしている。
直径42mmのドライバーは真横ではなく角度を付けて取り付け、自然な音場再現ができるようにしている。レザーライクなイヤーパッドは装着しやすさに配慮。密閉性を高めることでノイズキャンセル性能の向上に貢献するという。本体も軽量化。ボイスピックアップマイクの性能が向上し通話やボイスアシスタント機能が利用しやすくなったとする。
新たにMEMSマイクを採用し、マイク搭載数も増やしている。ノイズキャンセルと通話それぞれの特性に合ったマイクを独立して用意しているのも特徴。通話に特化したマイクは2つから4つに増加。ビームフォーミングと独自アルゴリズムで騒音や風切り音を抑えながら、的確な声の収音ができるという。
MOMENTUM 3 Wirelessは金属パーツの存在感がある、レトロモダンな雰囲気で印象的だったが、新製品ではシンプルさを重視したデザインとなった。テンプルの部分のギャップ(ヘッドホンのアームと頭部の間の隙間)もコンパクト化。全体にスタイリッシュなデザインになった。
また、左右に稼働するヒンジ機構で水平方向に旋回させたり、バンドを伸ばしたりしても、デザインの雰囲気が変わらない点にも配慮しているという。装着感を第1に考えつつ、それを踏まえたシンプルで美しいデザインを追究した結果、従来機種のやや無骨な押しあがりから、ミニマムな見た目へと進化した。ボタン類も最小で、音量調節はタッチパネルを使用する。
Bluetooth 5.2に対応。SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive(最大48kHz)が利用できる。マルチポイント接続にも対応。