iPhoneを経由して、iPadで電話を発着信する
iPadには、モバイル通信が使えるセルラーモデルも用意されている。しかし、データ通信しかサポートしていないため、そのままでは電話の発着信はできない。だが、iPadとiPhoneの連携機能をオンにしておけば、iPhoneを経由して電話の発着信ができるようになる。
筆者の場合、iPadを使っているときはiPhoneを手元に置いていないことが多いので、この機能は割と重宝している。
例えば、自宅のベッドで寝転がってiPadで動画を楽しんでいたところに電話がかかってきたとしよう。そこでわざわざ起き上がってiPhoneを取りに行くのは非常にめんどうだ。だが、連携機能がオンになっていれば、iPadですぐに電話に出ることができる。また、「すぐに電話をかけなければ!」といった場合も、iPhoneを取りに行かずとも、iPadから即座に電話をかけられるわけだ。
●セルラー通話の連携機能を設定する
セルラー通話の連携機能を使うには、まず前提として、iPadとiPhoneが同じWi-Fiに接続されていて、iPadとiPhoneが近くにある必要がある。例えば、iPhoneがセルラー接続(Wi-Fiがオフ)、iPadがWi-Fi接続のように、別のネットワークに接続しているときは連携機能が利用できないので注意しよう。そのため、外出先で使うというよりは、自宅やオフィスで活用するものといえるだろう。
設定操作は、iPadとiPhoneの両方で行う。操作手順は、下の画面をご覧いただきたい。なお、複数のiPadを使っている場合は、電話の発着信に使うiPadを選択すること。全部のiPadを選択してしまうと、着信のたびにすべてのiPadが鳴り出してしまう。使うiPadだけを選択しておくのがおすすめだ。
最近は、複数台のiPhoneを利用している人も少なくないだろう。そういった人が忘れずに確認しておきたいのが、「発信者番号」の設定だ。
iPadから電話をかけるときは、設定したiPhoneを経由して電話をするわけだが、この設定をミスしてしまうと(つまり、別のiPhoneを設定してしまうと)、相手に教えていない番号で発信してしまう可能性がある。シーンによっては、いろいろとめんどうなことにもなりかねないので、この設定は見落とさないようにしておきたい。
●かかってきた電話にiPadで出る
着信した電話をiPadで受けるのは、iPhoneとまったく同様の手順だ。連携機能が有効だと、iPadにも着信画面が表示されるので、iPhoneと同じように操作すればいい。
なお、iPadで通話をする際は本体のスピーカーを使って相手の声を聞くのがおすすめだが、状況によっては、音を出したくない(あるいは、出せない)こともあるかもしれない。そんなときは、ちょっとサイズは大きいが、普通の電話のように耳に当てて話すことも可能だ。iPad miniなら、ギリギリ何とか手持ちで話せるサイズかもしれない。
この連載の記事
-
第48回
Apple
【活用提案】プレゼン資料の作成に必須の「Keynote」アプリをもっと便利に使うワザ -
第47回
Apple
【活用提案】iPadならすぐに使える! 「Keynote」を活用してプレゼンテーションを作成しよう -
第46回
Apple
【活用提案】「Goodnotes」のあまり知られていない便利機能を利用してもっと自在にノート作りをしよう! -
第45回
Apple
【活用提案】「Goodnotes」の基本操作と便利なカスタマイズ法を覚えて効率よくノートを作成しよう! -
第44回
Apple
【活用提案】定番の「Goodnotes」を快適に使うために最初に見直しておきたい設定はコレ! -
第43回
Apple
【活用提案】iPadの「ショートカット」や「集中モード」を使ってさらに効率的なホーム画面を実現しよう! -
第42回
Apple
【活用提案】アプリのウィジェットをホーム画面に使いやすく配置してiPad作業をもっと快適にしよう! -
第41回
Apple
【活用提案】iPadOS 18でさらに進化! 実用的でオシャレなホーム画面を作ってiPadを楽しく使おう! -
第40回
Apple
【活用提案】iPad+外部ディスプレーでさらに効率アップ! マルチディスプレー環境での「ステージマネージャ」が超便利 -
第39回
Apple
【活用提案】アプリをグループ化してiPadの作業を効率化! 「ステージマネージャ」ならではの使い方をマスターしよう -
第38回
Apple
【活用提案】iPadのマルチタスクが進化! 複数のウィンドウを配置できる「ステージマネージャ」の基本を覚えよう - この連載の一覧へ