さまざまな企業が苦労した歴史、失敗の物語を振り返って紹介するNHKの番組「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」の第3弾として、ブラザー工業の「ソフトベンダーTAKERU」が紹介される。放送日は8月9日(火)で、NHK総合1の22時50分から。
コンテンツ配信ビジネスの元祖
プログラムを通信回線で配信し、フロッピーに記録する
ソフトベンダーTAKERUは1986年に登場したソフトウェアの自動販売機で、コンテンツ配信ビジネスの元祖とも言える存在。プログラム自体は通信回線で配信。購入者はタッチパネルを操作して、プログラムを選ぶと、空のフロッピーが出てくるので、それをFDDに順次挿入。マニュアルはプリンターで印刷されて出てくるという画期的なものだった。最盛期には約300台が設置されていたという。
いよいよ本日22:50からNHK総合で「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」が放送されます‼️
— Brother Brand Japan (@BrotherBrandJp) August 9, 2022
番組ではブラザーの過去の製品 #ソフトベンダーTAKERU を取り上げます✨
そして、かつてユーザーだったみなさまからは「TAKERUは黒歴史なんかじゃない!」とうれしいフォローも😢ぜひお見逃しなく! pic.twitter.com/bh2ECPyXw8
実際に販売されていたのは、PC-9801やX68000、FM TOWNSなど、当時の主要パソコンのゲームソフトが中心で、TAKERU限定のタイトルや追加シナリオも存在した。筆者の実際の購入経験では、市販タイトルより安価なことが多く、その点では助かったのだが、フロッピーの書き込みで結構な待ち時間があり、人の目が気になる年頃の男子高校生としては少々気恥ずかしい思いをしたのも確かだった。
ブラザー工業のサイトではソフトベンダーTAKERUの特設ページ(https://global.brother/ja/digest/history/takeru)が用意されているほか、ASCII.jpでも「ソフトベンダーTAKERU 30周年 レトロPC/ゲームを振り返る」として、TAKERUの特集記事を掲載しているので、合わせてチェックしてほしい。