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モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第72回

めちゃくちゃ辛いが、辛いだけでないのはさすが:

セブン×銀座デリーのカシミールカレーが辛い、あっ、辛っ、これは辛いですね、辛いぞ、いや辛いな!

2022年08月07日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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「銀座デリー監修 カシミールカレー」
セブン-イレブン
594円
7月26日発売
https://www.sej.co.jp/products/curry2208.html

激辛で有名なカレーがコンビニで

 カレー/インド・パキスタン料理の名店として知られる銀座デリーには、「カシミールカレー」という名物があります。「さらさらした、黒くてとても辛いカレー」という、インパクトを持つメニューです。

 銀座デリー側としても、60年以上にわたって提供してきたメニューだけあり、公式サイトには「カシミールカレーができるまで」というページがあるほどです。

 「創業者にとって辛いカレーは南インド・マドラスのカレーだったため、『マドラスカレー』にしようとしたが、印刷業者にメニュー原稿を渡したら『カシミールカレー』と表記してしまった」という、「一文字も合ってないのでは?」と思う不思議なエピソードもありますが、ともかく、名物は名物。

 さて、セブン-イレブンは7月26日からカレーフェスを開催しています。前回はエリックサウス監修のビリヤニを紹介しましたが、今回は「銀座デリー監修 カシミールカレー」。

誰がどう見ても銀座デリー監修

原材料名を見るにいわゆる「欧風カレー」の食材が使われています

レンジで温めると、刺激のあるカレーの香り

めちゃくちゃ辛いですが、コクと旨味もありますよ

ごはんにそのままカレーをかけたら、ちょっとびしゃびしゃになっちゃったな……

 食べてみると、辛いですね。辛いな。あー。辛い。いや辛いって。これは辛いぞ。正直、辛いのが苦手な人には「無理」なレベルだと思います。

 一口目はそうでもないんですが、食べ進めていくと、どんどん舌……というか口の中に辛さが溜まってくる感じ。シンプルに刺さるような刺激です。うーん、これは店舗の味わいにかなり近いのではないでしょうか。辛いですが。

具材のサイズ感がよいですね。サラッとしたカレーでも物足りなさがありません

 そうはいっても、ただハチャメチャに辛いだけではなくて、タマネギのコクや、香味野菜とにんにくの香りなどがあったり、ブイヨンの深みで味に奥行きを感じせたりと、しっかり辛さ以上のものがあるのはえらいところです。そのために、もう一口、もう一口とヒーヒー言いながらも食べたくなります。辛いですが。

チキンですら甘く(?)感じる

 チキンのサイズ感も良好。カレーがとにかく辛いので、鶏肉の甘み(?)さえ感じるような気になります。さらさらしたカレーなので、具材が大きいのは食感としてもアクセントになります。チキンもカレーがかかっているので、辛いですが。

店舗と同じで、じゃがいもは形をしっかり残しています

 じゃがいもがゴロッとしているのもポイント。銀座デリーのカシミールカレーは、「じゃがいもが崩れて、そのなめらかな舌触りで辛さを和らげるのを防ぐ」ために形を残しているので、それを再現しているのです。辛いですが。

 かなり銀座デリーの味(というか、個性)をコンビニ弁当に落とし込んでいます。600円弱でこの本格的な辛さ(辛いだけでなく、コクもある)のカレーがすぐ食べられるのは、やはりすごいことではないかなと。オススメです。辛いですが。

 ただ、カレーが相当に辛いため、なんというか、ちょっとのカレーの量でごはんが進みます。だから、食べすすめると、なんだかカレーが余るような感じがするんですよね……。ごはんを追加したり、マヨネーズなどを入れてちょっと辛さを抑えて食べたりするのもいいかもしれません。そういう魅力がある商品でした。辛いですが。


モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。


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