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超薄型化のM2搭載MacBook AirにiOS 16登場! 「WWDC22」特集 第29回

M2チップの今後の展開に期待大

M2搭載MacBook Pro 13インチのベンチテスト詳報 M1やM1 Pro、M1 Maxとも比較

2022年07月04日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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JetStream 2性能比較グラフ

M2搭載モデルがトップに躍り出るJetStream 2

 ウェブブラウザー上で各種演算を実行するJetStream 2(https://browserbench.org/JetStream/)では、M2搭載の13インチモデルが、比較した全モデル中もっとも高速であるという結果となった。

 Safari上のウェブアプリは、おそらくCPUのシングルコアで実行される。それに加えて、OSや付随するSafariのバージョンによる影響も比較的大きいので、そのあたりを考慮する必要がある。とはいえ、実際にはウェブブラウザー上で作業する機会は多く、その場合にはM2搭載の13インチモデルが、現状では体感的にいちばん速いと考えても差し支えない。

 なお、今回のM2の数字(306.447)は、M1 Ultra搭載のMacStudio(272.501)を上回るものであったことを付け加えておく。

M2搭載モデルが突出して速いFinderによるフォルダーコピー

 ここからしばらくは、ベンチ専用アプリではなく実際のFinder上の作業や一般的なアプリでの処理時間による評価に移る。いずれも、処理時間をストップウォッチで計測したものであり、結果の数字が小さいほど高速、ということになる。

 Finderによるフォルダーコピーは、サイズが3GB近く、項目数が約2万4000の「フォルダー」をFinder上でコピーするのに要する時間を計測した。実際には、「iMovie」のアプリ本体(バンドルと呼ばれる一種のフォルダー)を使う。iMovieのバージョンによってサイズが若干異なるが、M2のテスト時のバージョンは10.3.2で、サイズは約2.92GBだった。これは、歴代のテストに使用したiMovieアプリでは最大なので、不利といえばM2搭載13インチモデルがもっとも不利だ。

 それでも、コピー時間は同モデルがダントツの最短となった。

Finderフォルダーコピーにかかる時間のグラフ

 14および16インチモデルが遅いのは、以前から疑問だったが、合理的な説明は難しい。テスト結果は、同じ処理の時間を3回計測して、最短のものを採っている。いずれも時間のバラツキは小さいので、計測の誤りというわけではない。この性能は、OSのバージョンにも依存する可能性が高いので、グラフにはテスト時のmacOSのバージョンを書き添えた。

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