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ミドルタワーでもややスリムでデスクにも設置しやすい、Z690+豊富なベイで拡張性もしっかり確保

ビジネス向けでもCore i7-12700で高性能、さらに静音も実現! デスクトップPC「SOLUTION-T069-127-UHX」をチェック

2022年07月04日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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オーソドックスなPCケースだがややスリムで、デスクにも設置しやすい

オーソドックスなミドルタワーケースだが、ややスリムなのも特長

 はじめにSOLUTION-T069-127-UHXの外観から確認していこう。SOLUTION∞ bz Tシリーズに採用されているPCケースは、黒色を基調としたオーソドックスなミドルタワーだ。最近のPCケースでは省略されがちな5.25インチ/3.5インチの外部ベイという拡張要素を、しっかりと押さえている点も大きな特徴といえる。最近使用頻度がめっきり減ってしまった光学式ドライブも、ビジネス現場では必要とされる機会が少なくなく、そのような拡張パーツを内蔵できる選択肢があるのに越したことはない。

 その外部ベイが並ぶフロントパネルは全体的にメッシュ仕立てになっていて、通気性を確保している。ただメッシュの奥からは内部構造のパンチング鉄板が丸見えで、ビジネス向けらしいというか、機能優先の武骨な見た目といった感じだ。

 筐体サイズはおよそ幅190×奥行485×高さ424mmと、ミドルタワー型としては比較的スリムな横幅となっている。あまりスペースがないオフィスデスクへ導入することも考えられるビジネス向けパソコンにとって、このスリムさはうれしい点だ。先に種明かしすると、このPCケースは内部のケーブル裏配線に対応しておらず、裏配線のスペース分横幅がスリムになっているという寸法なのだが、裏配線対応の一般的なPCケースは横幅が最低でも220~230mmほどになるので、この約30~40mmの横幅の差は結構大きいといえるのではないだろうか。

 フロント側のインターフェースは、フロントパネル中段に集中しており、USB 3.0 Type-A×2、ヘッドフォン出力、マイク入力が備わる。電源ボタンとリセットボタンはそれぞれ中段やや下、SOLUTION∞ロゴの高さの左右端にそれぞれ配置されている。

 本体背面のインターフェースは、DisplayPort端子、HDMI端子、USB 3.0 Type-A×4、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.2 Gen2x2 Type-C、有線LAN端子(2.5GBASE-T)、アナログ7.1chサウンド出力、S/PDIF光出力で構成されている。

メッシュ仕立てのフロントパネル

背面インターフェースはとてもシンプル。20Gbps対応のUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cを備えるのが一番の特徴か

 続いてPCケース内部の構成も確認していこう。PCケースの構造は電源ユニットを上部配置したタイプで、オーソドックスな設計だ。ストレージ拡張用のベイとして5.25インチ外部ベイ×3、3.5インチ外部ベイ×1、3.5インチ内部ベイ×3、3.5/2.5インチ兼用内部ベイ×1を備える。この余裕の拡張性が特徴といえるだろう。

サイドフロー型のCPUクーラーでしっかり冷やす
インテル Z690チップセット採用で拡張性にも配慮

 グラフィックス機能はCPU内蔵GPUとなっており、構成パーツは最小限。目立つパーツはサイドフロー型CPUクーラーぐらいだろうか。安定性重視のビジネス向けパソコンだけあって、インテル標準のCPUクーラーではなく、冷却性能の高いサイドフロー型CPUクーラーを装着している点はポイントが高い。

 静音性の観点からも、サイドフロー型CPUクーラーはインテル標準CPUクーラーよりも優れているので、静寂なスペースでの運用も大丈夫だろう。そのほかの冷却関係パーツは排気用に120mmケースファンを1基搭載しているだけだが、逆に考えるとその程度しか発熱をしない構成であるともいえる。

構成パーツは最小限なのでスッキリとしたPCケース内部

ストレージ拡張用ベイが豊富に用意されている

冷却性能の高いサイドフロー型CPUクーラーを搭載

 電源ユニットはFSP製の500W 80PLUS BRONZE認証ATX電源を搭載する。ビデオカードを標準搭載しないSOLUTION-T069-127-UHXには十分な電源容量であり、エントリー~ミドルクラスのビデオカード増設にも対応できるだろう。電源ケーブルなどを隠蔽する裏配線には対応していないものの、ケーブル類は上手くまとめて各所に固定されているので、PCケース内はとてもスッキリしている印象だ。

試用機はFSP製の500W 80PLUS BRONZE認証ATX電源を搭載

ケーブル裏配線には対応しないものの、大きなメンテナンスホールなど必要な要素は備えているマザーボード裏面側

 SOLUTION-T069-127-UHXに使用されているマザーボードはMSI製で、BIOS情報によると「Z690-S01」という型番を確認できた。仕様的には「PRO Z690-P DDR4」に酷似しているが、見た目が少し異なるのでBTOパソコン向けの特別仕様と考えられる。

 パッと見での差異としては、基板表面のシルク印刷の違いと、M.2スロット用ヒートシンクを標準装備している点が挙げられる。とくにM.2スロット用ヒートシンクはM.2 NVMe SSDが初期搭載される第1スロットだけでなく、SSD増設に用いる第2スロットにも最初から装備されている。安定性重視のビジネス向けパソコンとして、M.2 NVMe SSDのヒートシンクは必須ともいえるので、とてもうれしい配慮だ。

M.2スロット用ヒートシンクを標準装備

 また、チップセットに最上位の「インテル Z690 チップセット」を採用しているところも、SOLUTION-T069-127-UHXの特徴だ。一般的にZ690と聞くとオーバークロック対応のハイエンド志向チップセットと思われがちだが、拡張性の高さも最上位チップセットの有利な点になる。

 “ある拡張スロットを使用すると他の機能が一部使えなくなる”といった排他仕様を排除できるので、実装されている拡張スロットやポートを全て活用することも可能。ビジネス用途では特殊な拡張カードを多数装着することもあるかもしれないが、SOLUTION-T069-127-UHXの拡張性があれば安心だろう。

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