finalは6月22日、FiR Audioの新IEMシリーズ「Frontier」を6月29日に発売すると発表した。春のヘッドフォン祭 2022でも公開していた製品。まずはユニバーサルモデルから始めるが、7月28日にはカスタムモデルも発売予定。Frontierシリーズだけでなく、「M5」「M4」「FIVE × FIVE」のカスタムモデルの提供も始める。
予約/購入は直営店“final STORE”/直販サイト“FiR Audio公式ストア”のほかイヤホン専門店や量販店で可能。モデルによって取扱店舗は異なる。
FiR Audioは、アメリカ最古のIEMブランドである64 Audioで20年以上IEMの設計・製造に携わってきたBogdan、Alexの兄弟、そしてその友人Danielによって設立されたブランド。独特な機構やテクノロジーを取り入れ、革新的な次世代型IEMを開発しているとする。
Frontierシリーズには「Xenon-6」「Krypton-5」「Neon-4」の3モデルがある。下記の4大テクノロジーを駆使し、いずれも解像感が高く密度の濃い音でありながら、開放的な音の広がりを実現している。オーディオ愛好家だけでなく、プロフェッショナルの現場でも十分に使えるシリーズだという。
1. 新技術のキネティックベース:
筐体外側に配置した特殊なダイナミックドライバーを使い、ヘッドホンやスピーカーと比べても遜色のない低域を再現
2. ATOMベンティングシステム:
外耳道の内圧を緩和することで耳への負担を軽減できる機構
3. オープンアコースティックシステム:
音導管を使用せず、オープンドライバーを使用。発した音を筐体全体でアコースティックチューニングする機構
4. リジッドテクノロジー:
筐体の耐久性を高めるとともに、プラグの端子部分などを交換可能な設計にし、長期的な使用を可能にする技術
各モデルのドライバー構成と予想実売価格は下記の通り:
●Xenon-6(実売55万円前後から、カスタムは60万円前後から)
10mmキネティックベースダイナミックドライバー
低域:オープン型BAドライバーユニット
中域:オープン型BAドライバーユニット×2
高域:オープン型BAドライバーユニット
超高域:オープン型静電ドライバー
●Krypton-5(実売45万円前後から、同48万円前後から)
10mmキネティックベースダイナミックドライバー
低域:オープン型BAドライバーユニット
中域:オープン型BAドライバーユニット×2
高域:オープン型BAドライバーユニット
●Neon-4(実売35万円前後から、同36万円前後から)
10mmキネティックベースダイナミックドライバー
低域:オープン型BAドライバーユニット
中域:オープン型BAドライバーユニット
高域:オープン型BAドライバーユニット
なお、1ダイナミック+3BA+静電ドライバー搭載の「M5」のカスタムモデルは実売43万円程度から。1D+3BA搭載の「M4」のカスタムモデルは実売30万円程度から。1D+4BAの「FIVE × FIVE」のカスタムモデルは19万円から。