KUSANAGI開発元が語るユーザー体験を高めるWeb運用 ― 第15回

ライティング体験が向上したWordPress 6.0「アルトゥーロ」 ～WordPressがめざすもの～ (2/3)

WordPress 6.0ではより「よいライティング体験」を

　リリースノートに以下の文章があるように、今回のアップデートはこれまでの流れを汲んで、管理画面でのライティングやカスタマイズのユーザー体験をよりよいものにすることが主眼となっています。

あなたの創造性を解き放ち、サイト構築の経験をより直感的なものにすること。それを目的に作られた WordPress 6.0～
WordPress 6.0 「アルトゥーロ」：https://ja.wordpress.org/2022/05/25/arturo/

　いくつかの機能を紹介していきます。

複数ブロックの編集
　複数のブロックをまとめて編集することができます。編集の効率がアップしますね。

　

ブロックの種類を変換する際にスタイルを保持
　ブロックの種類を変換する際にスタイルを保持できるようになりました。スタイルの編集は手間がかかりますし、設定を忘れてしまったりするので、保持されるのはうれしいです。

　

ブロックのロック
　ブロックがロックできるようになったのも便利です。共同で作業するときにも良いですね

　

表示が見やすく、使いやすくなったブロックのリスト
　ブロックのリストが見やすくなりました。リストビューから複数のブロックを選択し、一括して修正し、リスト内でドラッグ & ドロップできるので、編集がはかどりそうです。

デザインツールの追加
　デザインをコントロールするツールが追加されました。

　有償のテーマやプラグインなどに頼っていた機能もどんどん追加されていってますね。

　他にも

・投稿者、日付、カテゴリー、タグ、タクソノミーの5つの新しいテンプレートオプションの追加

・クエリーブロックで結果がない場合に表示される内容のカスタマイズをサポート

など編集に関わる機能改善が盛り沢山です。

　フルサイト編集などにはまだ課題も多くあると思いますが、記事を書くことに対しては嬉しい機能追加が多かったのではないでしょうか。

　動画も公開されているので、参考にしてみてください。

　これまでの流れも、今回のアップデートもWordPressが掲げる「パブリッシングの民主化」の方向性を示していると思います。

　今後のアップデートも楽しみですね。