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シチズン カンパノラ、初トゥールビヨンと会津漆文字板を搭載した限定モデル

2022年06月01日 15時00分更新

文● ASCII

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「カンパノラ グローバルアート コレクション」

 シチズン時計は6月1日、「カンパノラ」ブランドから、スイスのManufacture La Joux-Perret S.A.(ラ・ジュー・ペレ)製のブランド初となるフライングトゥールビヨンを搭載した薄型機械式ムーブメントに、会津漆文字板を合わせた2モデルを、日本とスイスの時計づくりの美学が融合した「カンパノラ グローバルアート コレクション」として、「シチズン フラッグシップストア」(東京、大阪)にて発売した。価格は各935万円、数量限定各5本。

 同社は2012年に機械式時計開発力のさらなる向上を目指し、ラ・ジュー・ペレをシチズンウオッチグループの傘下にした。本製品は、日本・スイス両国の設計・デザイン・製造に携わる者同士が共鳴しあい、お互いの時計づくりの美学を融合し、カンパノラのデザインコンセプトである「宙空の美」に昇華させたコレクション。

天 NZ3000-01L

地 NZ3000-19P

 「天」と「地」と名付けられたファーストコレクションは、K18ホワイトゴールドケースに、ラ・ジュー・ペレの高度な設計製造技術により作られた薄型トゥールビヨンムーブメントと、会津漆の伝統工芸士の手による漆塗り文字板を合わせている。

 ラ・ジュー・ペレが、本コレクションのために、まるでキャリッジが宙に浮いているように見えるフライングトゥールビヨンを製造。3.07mm(設計値、キャリッジを除く)という極薄ムーブメントにより、ケース厚10.0mm(設計値)の薄型設計を実現した。

 ムーブメントは、ダイヤカットと手作業による面取りを使い分けるなど、繊細な仕上げが随所に施され、精緻なメカニズムを引き立てる。一から設計されたキャリッジは、丁寧に磨かれたカンパノラのシンボルであるベルを抱き、K18ホワイトゴールドケースの裏ぶたからは、ひとつひとつ磨きこまれたネジや手作業で施されたサティナージュ(ヘアライン)、そしてきらりと光るダイヤカットが見られ、ブラックカラーのムーブメントに映えるコントラストを作っている。

 文字板は、会津漆の伝統工芸士である儀同哲夫(ぎどうてつお)氏の手による“天と地”を表現した漆塗り仕上げ。「天」は、螺鈿(らでん)で大小の星々を描き、さらにプラチナ粉を蒔いて研ぎ出してから青い透き漆を重ね、炎のように舞う星雲を描きだしている。「地」は、乾漆粉で荒らした黒い生地に金を蒔くことで大地のような荒々しい肌感を見せている。カンパノラの漆塗り文字板で時計の新たな地平を切り拓いた儀同氏が挑戦した、渾身の漆文字板としている。

 

 

 バンドはワニ革、デュアル球面サファイアガラス(両面無反射コーティング済み)。ケース径は42mm(設計値)。精度は平均日差-4秒~+20秒、持続時間の目安はおよそ90時間(最大巻上時)としている。

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