障子の中から絶品ラーメンが登場 西多摩に現れた注目の新店! 中華蕎麦 麺とスープ(東京・福生)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第103回
2022年05月30日 12時00分更新
福生界隈では、この1年で「麺処 しんすけ」「担々麺 辛から」「ハイデン.コッコFACTORY 刹那/SETSUNA」などの新店が続々とオープン。
さらに、元祖オロチョンラーメンとして有名な「孫六」が今年に入って「二代目オロチョンラーメン 孫六」として代替わりリニューアルするなど話題が絶えませんが、その福生で前評判も無い状態で突如開店し、早くも人気となった話題店があります!
それが5月8日にオープンした「中華蕎麦 麺とスープ」!
ご主人は、調布や府中の名店など5店舗ほどで経験を積みました。そして製麺の勉強もしたいと考えましたが縁やタイミングに恵まれず、製麺以外の学ぶべき事は既に学んだと思い、このタイミングでお店を出すのも良いかと考えて開店を決めたとの事。
フラッグシップメニューである「中華蕎麦」は、魚介系出汁に貝系の旨味もプラスされた醤油ダレがビッと合わさり、熱々のネギ油の芳ばしい風味も加わった濃口な味わいが特徴となっています。
動物系不使用のスープは節系を中心にした魚介系出汁で、基本的には2日に1回スープ作りをする為にどうしても後半は煮詰まってしまい出来たてとは出汁の感じ方が変わる可能性があるようですが、お客さんの来店のタイミングによって味の変化も楽しんで貰えれば、という狙いもある様子。
麺は、硬めに茹でられた三河屋製麺の低加水細麺が綺麗に折り畳まれて盛り付けられているので、ビジュアル的にもそそられる一杯!
デフォルトで「硬め」な茹で加減なので、さらに「硬め」で注文されると殆ど「生」みたいな状態になってしまうのでオススメしないようです。
醤油の「中華蕎麦」を注文される方が多いようですが、ご主人が好きでオススメなのは「塩中華蕎麦」との事。
その証拠に、券売機を見ると「山椒の塩中華」「山椒とレモンの塩中華」「山椒香る海老塩蕎麦」「ぶどう山椒と牡蠣の塩蕎麦」など塩系のメニューが多数控えています。
醤油と比べて、塩になると出汁の旨味がより顕著に感じられます。塩のパンチを感じさせつつもシャープになり過ぎずまろやかな仕上がりで、グイグイ引き込まれる味になっています!
また、「中華蕎麦」と「塩中華蕎麦」にはネギ油を、「玉葱中華」にはニンニクラードを、「塩玉葱中華」には煮干油など、メニューやトッピングによって香味油を変えることによって味わいや風味の感じ方に変化を与えているので、出汁が同じでも全く別のラーメンとして色々な味わいを楽しむ事が出来ます。
チャーシューは、流行りの真空低温調理ではなく「焼き豚」タイプのもの。香ばしい風味を楽しむ事が出来て味付けもしっかりしているので、チャーシューだけで食べても絶品!
「あえ玉」は、味付けのされた「替え玉」。
残ったスープに投入して食べるのは勿論のこと、そのまま食べてもしっかりした味わいを楽しめるもの。「赤」と「黒」の2種類が用意されており、「赤」は桜エビがたっぷりのせられた塩味で、「黒」は煮干しベースのタレに牡蠣がトッピングされたものとなっていて、どちらも特徴的でしっかりした味わいとなっているので、残ったスープと合わせることによってまた新しい味わいを楽しむことが出来ます。
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「中華蕎麦 麺とスープ」は、新店とは思えないレベルのクオリティ高い味作りがされたラーメンを提供するだけでなく、円滑なオペレーション、和の雰囲気で統一された店内で手元の障子を開けてラーメンを提供するスタイルなどエンタテインメント性の高さもあり、間違いなく今後の西多摩地区を代表するラーメン店の一つになると言えるオススメのお店です!
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/men_to_soup)をご確認ください。
ZATSU
2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。
本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/)
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