楽天モバイルは13日、新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」を7月1日に開始すると発表した。
既存ユーザーも7月から新プランに自動移行
1GBまで0円は無くなるも10月までは実質0円で移行期間となる
この新プランでは、月20GB以上、どれだけ使っても月3278円という部分は現行の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」と変わらないが(月3~20GBまでも同じく月2178円)、従来はあった「月1GBまで0円」(1回線目のみ)の部分が無くなり、月3GBまでが一律月1078円となる。「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」のユーザーは7月1日に自動的にプラン移行。ただし、7~10月は月1GBまでの利用は実質無料となる。
なお、「Rakuten Link」アプリを使った国内通話が無料でかけ放題になるのは従来同様。アプリを使わない通話定額オプション(月1100円)については、従来は1回10分までだったのが1回15分までに強化される。
ライトユーザーにとっては実質値上げと言える内容だが、一方で楽天経済圏でのメリット強化を強調。具体的には、現在は楽天モバイル契約者は、楽天市場の買い物でポイントが1%プラスだったのが2%にアップ。さらにダイヤモンド会員はもう1%増える。こちらは6月から先行でスタートする。
新サービスとしては、長らく予告されていたキャリアメールサービスがついに7月に開始される(メールアドレス持ち運びも8月開始)。ドメインは「@rakumail.jp」でRakuten Linkアプリから利用可能。また、子供を持つ保護者向けのサービスとして、フィルタリングや位置情報追跡などを持つ「みまもりアプリ」が年内に開始予定となっている(有料オプション)。
現在のユーザーにとっては、実質値上げになるケースもあるにも関わらず、プラン変更を強制する理由について質疑応答で問われたが、既存ユーザーに(1GBまで0円の)「Rakuten UN-LIMIT VI」を当面提供する方策も検討したが、電気通信事業法で禁止行為とされている「既存ユーザーの囲い込み」になるとして断念したと回答。また、ライトユーザーは0円でなくなることから、相当数の流出が起きるのではないかという質問に対しては、楽天経済圏でメリットがあることで大半のユーザーが使い続けてくれるのでは、とした。