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Lepton WS3100Z690-A/D4 Stream Boxをレビュー

これ1台で本格ゲーム配信!Core i7-12700K&RTX 3060 Ti&C988搭載ゲーミングPCの実力

2022年05月15日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ

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 ゲームは1人でも遊べるし、友達と協力・対戦プレイもできる。ネットワーク対戦に対応したタイトルであれば、知らない人とも一緒に楽しめるだろう。しかし、これらの楽しみ方はどれも「自分がプレイする」というスタイルだが、昨今は「他人のプレイを見る」という楽しみ方も一般化してきた。

 もちろん、「見る」と言っても友達のプレイをうしろから眺めるのではなく、今は動画配信サイトがその中心となる。プレイテクニックを学ぶためだったり、次に買うゲーム選びの参考だったり、番組として実況配信を楽しむなど、その目的は様々だ。

 その中でも人気の番組は、プレイそのものに惹かれる実況配信だろう。特にeスポーツのような競技性が高いタイトルや、RTA(リアルタイムアタック)などのチャレンジ系は、自分では到底マネできないスーパープレイが見られるとあって人気が高い。また、プレイ中の軽快なトークや掛け合いもまた魅力の1つだろう。

 こういった配信を見ているうちに、自分でも配信してみたいと考えるようになる人は非常に多い。しかしながら、「ゲームをプレイして」、さらに「その映像をリアルタイムに配信する」となると、なんだか難しそうだと思うかもしれない。実際は、PC用ゲームの配信なら、専用ソフトをインストールしてちょっと設定するだけですぐに配信を始められる。

 もちろん、家庭用ゲーム機の映像をリアルタイムで配信したい場合、あるいは別のPCで遊んでいるゲーム画面を合成して配信したいといった場合はもうひと工夫いる。それらの映像をHDMI経由でPCへ取り込むキャプチャーデバイスが必要になる。そのキャプチャーデバイスとして、AVerMediaの「Live Gamer HD 2」を搭載し、購入したその日から配信を始められるPCとして今回、「Lepton WS3100Z690-A/D4 Stream Box」を紹介したい。

サイコムのストリーマー向けゲーミング配信PC「Lepton WS3100Z690-A/D4 Stream Box」。標準構成の直販価格は33万550円~(配送料込み)

Lepton WS3100Z690-A/D4 Stream Box
標準構成の主なスペック 試用機の主なスペック
CPU インテル「Core i7-12700K」(12コア/20スレッド、最大5GHz)
CPU
クーラー
Asetek「650LS」(簡易水冷、120mmラジエーター)+Noctua「NF-F12 PWM」(120mmファン)
マザー
ボード
MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」(インテルZ690、ATX) MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI」(インテルZ690、ATX)
メモリー 16GB×2、DDR4-3200<メジャーチップ・8層基板> 16GB×2、DDR5-4800
ストレージ Crucial「P5 Plus CT1000P5PSSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ)
ビデオ
カード
MSI「GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8G OCV1 LHR」(GeForce RTX 3060 Ti、8GB GDDR6) MSI「GeForce RTX 3060 Ti AERO ITX 8G OC LHR」(GeForce RTX 3060 Ti、8GB GDDR6)
キャプチャー
カード
AVerMedia「Live Gamer HD 2 C988」(PCIe 2.0×1、入力:HDMI 1.4&3.5mm AUX端子<3極>、出力:HDMI 1.4<パススルー>&3.5mm AUX端子<3極>)
電源
ユニット
SilverStone「SST-ST75F-GS V3」(750W、80 PLUS GOLD)
PC
ケース
Fractal Design「Define 7 Compact White TG Clear Tint」(ATX)
OS Microsoft「Windows 10 Home 64bit」

 基本的な構成は第12世代インテルCoreプロセッサー(以下、第12世代Core)のCore i7-12700Kと、レイトレーシングに対応するミドルハイクラスGPU、GeForce RTX 3060 Ti搭載ビデオカードを採用したゲーミングPCだ。高性能なCPUとGPU、キャプチャーカードを組み合わせることで、ゲームも配信もできるPCになっている点が最大の特徴となる。

Live Gamer HD 2はフルHD・60fpsのキャプチャーに対応

 HDMIキャプチャーデバイスはHDMI出力できるゲーム機やビデオカメラ、PCなどの映像をPCに取り込むためのデバイスだ。安いものでは1000円くらいからあるが、フルHDと言いながら実際はHD画質相当しかなかったり、フレームレートも30fps止まりというものがほとんど。また、当たり外れが大きなジャンルのデバイスで、別のPCでは動作していたが自分のPCではうまく動かない、なんていうこともある。

 AVerMediaは映像や音声デバイスを幅広く手掛けるメーカーで、キャプチャーデバイス業界の雄だ。特に同社のHDMIキャプチャーデバイスは配信用機材として人気があり、単体で録画が可能な製品から4K・60fpsに対応するハイエンドまで幅広くラインアップしている。

 Live Gamer HD 2はフルHD・60fpsキャプチャーに対応したモデルだ。配信用としては十分な解像度で、当たり外れの多いキャプチャーデバイスの中でも、「定番」製品として多くのユーザーの支持を集めている。

AVerMediaのLive Gamer HD 2。PCI Express 2.0×1接続の拡張ボードで、HDMI出力機器の映像をPCに取り込める

 HDMI端子は2つ備えているが、1つはキャプチャー用の入力で、もう1つはパススルー出力となる。この「パススルー出力」はなじみのない人には説明が必要だろう。

 HDMI経由でキャプチャーした映像は、リアルタイムで見ている画面よりもわずかながら遅延が起こる。そのため、キャプチャーした映像をPCで見ながらゲームをプレイすることは難しい。その問題を解決する機能がパススルー出力だ。HDMIで入力した映像データを別途接続したディスプレーに出力し、そちらには遅延なしの映像を表示できる。特に対戦格闘やFPSなど、表示遅延が勝敗を大きく左右するゲーム画面をキャプチャーしたい場合は必須とも言える機能だろう。

Live Gamer HD 2のインターフェース。HDMIは左が入力で、右がパススルー出力となる。左側の3.5mmステレオジャックも左が入力で、右がパススルー出力だ

 Live Gamer HD 2の便利な点は、ドライバー不要でUVC・UVA対応デバイスが使えること。簡単に言えば、Webカメラと同じように特別なドライバーや専用ソフトが必要なく、汎用的にキャプチャー映像を扱えるということだ。つまり、使用ソフトに制限がないので、Windows標準のカメラアプリでも使えるし、フリーの配信ソフト「OBS Studio」でも利用できる。

 もちろん、AVerMediaの配信ソフト「RECentral」も利用できる。簡単な設定で録画や配信、クロマキー合成といった機能が使えるので、初めて配信にチャレンジしてみたいという人にはオススメだ。

AVerMediaの録画・配信ソフト「RECentral」。HDMI入力でNintendo Switchの画面をPC上に表示してみたところ。Live Gamer HD 2ならフルHDでキャプチャーできる

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