観光旅行中はスマホのギガ減りが心配! だけど……
諸々の制限が緩まったことで、今回のGWは「2年ぶりの旅行に出かける」という方も多いでしょう。国内の観光地は久々の賑わいを見せそうです。
さて、最近はホテルや大規模商業施設にも無料Wi-Fiが整備されています。ギガ減りを心配せず地図アプリやクラウドストレージなどを使い倒せるのはありがたいことですが、これから観光地であなたが接続する無料Wi-Fiは、もしかすると悪意ある人たちの罠かもしれません。
そこで、無料Wi-Fi接続時の注意点を2つご紹介します。楽しい旅行は安全確保から!
※以下は「5分で解説! あなたとスマホは狙われている」からの抜粋です。罠その1:暗号化キー(パスワード)要らずのWi-Fi
たいていの無料Wi-Fiスポットは、利用時にSSIDと暗号化キー(パスワード)を入力する必要があります。これはインターネット利用中の通信を暗号化することで情報漏えいを防ぐ大事な手順です。SSIDと暗号化キーは、サービス登録時にメールで送られてきたり、飲食店など店舗が設置したWi-Fiスポットの場合はわかりやすい場所に掲出されています。
まれに暗号化キーを必要としない無料Wi-Fiスポットが存在します。入力の手間なしにインターネットを使えるので、つい利用してしまいがちですが、これは悪意ある人たちによる罠かもしれません。前回のエピソードのようにECサイトで決済をしたり、あるいはオンラインバンキングを使った結果、個人情報が盗まれて金銭的被害を受けることも考えられます。
対策は、とにかく暗号化キーが設定されていない無料Wi-Fiスポットを使わないこと。仮に、観光地や繁華街などスマホ利用者が極端に多く通信状況がままならない場所で、暗号化キーなしの無料Wi-Fiスポットを発見しても必ず無視しましょう。インターネットにつながりにくい状況を利用した罠の可能性が少なくありません。
罠その2:本物に成りすますWi-Fi
飲食店に入ったところ、「SSID:coffeeshop/暗号化キー:cafe000」という貼り紙を見掛けたとします。あなたはさっそく利用しようとスマートフォンでネットワーク一覧からcoffeeshopというSSIDを探すでしょう。その際、まったく同じSSIDが複数存在したら、利用を中止するのが無難です。
なぜなら、お店が提供している無料Wi-Fiスポットに似せて、悪意ある人たちが設置した成りすましWi-Fiスポットの可能性があるからです。
知らずにそのまま使い続けてしまうと、あなたの通信状況は悪意ある人たちに筒抜けになってしまいます。罠その1同様、個人情報の漏えいから金銭的被害を受けたり、ウェブサービスを乗っ取られるかもしれません。さらにアプリのアップデートを装って、ウイルスを送り込まれてしまい、そのウイルスによってスマホ内のデータを盗まれることまであり得るのです。
対策は、同一のSSIDが存在する際はそれらに接続しないことです。また、「coffeeshops」など本物と間違えやすいSSIDを設定している可能性も考えられます。うっかり接続してしまわないよう、文字列をよく確認しましょう。
たとえSSIDと暗号化キーが設定されている無料Wi-Fiスポットを発見しても、油断は禁物なのです。