大日本印刷は4月6日、「DNP 健康データ利活用サービス FitStats(フィットスタッツ)」を4月に開始することを発表した。
FitStatsは、2021年に業務提携したFiNC Technologiesとの協業により開発。生活者本人の同意を得て預かる属性情報や、食事・睡眠・運動・メンタルなどのヘルスケアデータを活用して、企業から生活者の属性や興味・関心に合わせて最適な商品やサービスの情報を届けるサービス。生活者のヘルスケアデータなどを独自のアルゴリズムで数値化(スコアリング)し、健康状態を可視化して生活習慣を見直すきっかけを生活者に提供する。
利用者はFitStatsが配信する専門家監修の食事・運動・睡眠・カラダ・メンタルの5カテゴリーの「プログラム(ミッション)」に取り組むことで、体と心の両面で健康増進につなげることができる。利用者は自身の属性や趣味・趣向に関するデータや食事・睡眠・運動などに関するライフログデータをFitStatsに登録でき、この登録データを自分でどの企業に提供するかを選べるため、自ら望んだ企業のみから自身の興味・関心に最適な情報を受け取ることができる。
また、利用者はスコアリング結果やオファーの閲覧などによってFitStats独自のポイントを取得でき、貯めたポイントはFiNCのECサイト「FiNC MALL」やDNPが運営するハイブリッド型総合書店「honto」で使えるクーポンに交換できるほか、さまざまな提携先の特典と交換できるようになっている。
本サービスはFiNCのヘルスケア・フィットネスアプリ「FiNC」内から誰でも無料で利用できる。
FitStatsを利用する企業にとっては、利用者の同意のもとで得た食事・睡眠・運動・メンタルなどに関するデータや属性情報、生活習慣、余暇の過ごし方など108項目のパーソナルデータから利用者を分析でき、マーケティングデータとして活用できる。また、アンケート機能で利用者のニーズをより深堀りすることも可能。
なお、FitStatsは大日本印刷が情報銀行向けに新たに開発した強固な情報セキュリティー基盤を活用してパーソナルデータを管理・運用するため、生活者と企業の安全・安心な双方向コミュニケーションを実現しているという。FitStatsを利用する企業に対しては30万円(税抜き)/月+従量課金で提供する。