第3世代iPhone SE登場！今買うべき5Gスマホはどっち？ iPhone 13 miniと比較レビュー

2022年03月14日 22時00分更新

文● 山本敦　編集●飯島恵里子／ASCII

写真はiPhone 13だが、iPhone 13 miniも没入感の高いオールスクリーンデザインが魅力だ

エンタメスマホとしての実力には差が現れる

　エンターテインメント端末としてのディスプレイ・オーディオ、およびカメラについては両機種のあいだに価格を越えた体験価値の差があると、筆者は感じた。

　iPhone 13 miniはオールスクリーンデザインなので、コンパクトなディスプレイながらもiPhone SEよりも高い没入感が得られる。HDR対応のディスプレイなので、Apple TV+等で配信されているHDRの映像コンテンツは格段に映えるし、内蔵スピーカーで楽しむドルビーアトモスによる空間オーディオにも迫力がある。iPhone SEはホームボタン側のスピーカーにバランスが偏りがちになる。イヤホン・ヘッドホンによる空間オーディオ再生についてはふたつのiPhoneの間にできることの差はない。

　iPhone SEにもアップルが独自に設計したA15 Bionicチップが搭載されていることから、写真や動画の撮影時にコンピュテーショナルフォトグラフィの効果が期待できる。チップに統合されている最新のISP（画像処理プロセッサ）により、ディティールの情報量を豊かに引き出し、自然な色彩とコントラスト感を写真や動画に表現できる。

iPhone SEの12MP広角カメラ。レンズ等に主だった変更はないが、最新のA15 Bionicチップを載せたことによるコンピュテーショナルフォトグラフィに関連する機能がアップデートされている

　ただ、iPhone 13 miniは超広角カメラを搭載しているので、旅先で出会った美しい風景をより広い画角に収めて写真や動画が撮れるし、グループ写真の撮影も簡単だ。ドルビービジョン対応のHDR動画撮影やシネマティックモードが楽しめることを考えると、やはりiPhone 13 miniを買っておいた方があとで悔いが残らないようにも思う。

　iPhone SEにはナイトモードが搭載されていないが、少し暗い場所での写真・動画撮影はノイズをよく抑えながらいい感じに撮れた。