やってみると意外と簡単な「ふるさと納税」
応援したい自治体に寄附すると、寄附額の一部を除いた額が所得税と住民税から控除され、寄附先の自治体からは返礼品がもらえる魅力の制度「ふるさと納税」。
今回、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を使って、実際に「ふるさと納税」をやってみたので、その様子をお伝えします。
なお、「ふるさと納税」をする前には、寄附額の目安を知るためにも、税金が控除される上限額をシミュレーションしておくといいですよ。控除上限額の目安は「ふるさとチョイス」を始め、様々なふるさと納税サイトで行うことができます。筆者の場合は、今回、1万円の予算で「ふるさと納税」をすることにしました。
「ふるさと納税」は全国の都道府県や市区町村の自治体に寄附します。応援したい自治体が決まっている場合はいいのですが、筆者は特に決まっていなかったので、欲しい返礼品から自治体を探すことにしました。返礼品は寄附金額、カテゴリー、ランキング、おすすめアイテムなどから、探すことができます。
上限一万円でじっくり検討
1万円の寄附金額であれば、いろいろな返礼品を検討することができます。筆者はすき焼き用の牛肉が欲しいと思っていたので、検索窓に「すき焼き」と記入し、寄附金額の上限を1万円にして検索してみました。そのヒット数はなんと1017件にも!さすがに多すぎるので、おすすめの条件で「チョイス限定」で絞り込んでみました。
「チョイス限定」とは、ここにしかない返礼品が充実している「ふるさとチョイス限定の逸品」のこと。この絞り込みで検索結果が23件になったので、ここからじっくり検討しました。
返礼品の詳しい内容や感想のコメント、自治体の紹介、寄附金の使い道など、情報を読み進めながら、2つまで絞り込みました。気に入った返礼品は「お気に入り」にチェックして保存できるのが便利。特に参考になったのは感想で、書き込まれている場合は、申し込む前に目を通しておくと安心だと思いました。
いろいろ検討した結果、佐賀県の伊万里市に寄附することにしたのですが、その決め手は、伊万里焼に興味があり、一度、現地の工房に行きたいと思っていたから。こんな気持ちで選んでいいのかなと思いましたが、応援したい自治体だからいいのです!この時に申込条件や申込期日、発送期日などにはしっかり目を通すようにしました。
いよいよ申し込みを開始
申し込みでは、まず寄付金の使い道を選択。その後、寄付者の名前、連絡先、住所を記入します。ただ筆者は「ふるさとチョイス」に会員登録をしていたので、ログインするだけでこれらの情報は自動入力されていました。
なお寄付者名は控除を受ける人の名前、住所は住民票の登録と同じ住所でないと、寄附金控除の対象とならないケースもあるので注意してください。
返礼品は別のお届け先を指定することも可能。つまり返礼品をギフトにすることもできます。また、通常、返礼品の送付は日時指定ができないものですが、筆者が選んだ自治体は配達希望日と配達希望時間を選択できたので有り難かったです。
今回の返礼品では、寄附金の支払い方法はクレジットカード、d払いやau PAYなどのスマホ決済、携帯料金との合算払い、郵便振替など、様々な方法が選べました。筆者はクレジットカード決済を選択。その後、自治体への応援メッセージを記入できたりもしました。
申し込み内容の確認後、「申し込みを確定する」を選んだら寄附が完了。寄附する自治体を選ぶまでには時間がかかりましたが、申し込み自体はスピーディにできました。後は返礼品の到着を待つばかりです。
まずは、寄附金受領証明書を受け取り
返礼品が届く前に、郵送で寄附金受領証明書が届きました。これは確定申告時に寄附金控除するために必要なもの。大切に保存しておきます。
返礼品の霜降り肉が到着!!
返礼品はちゃんと申し込みで設定した日時に届きました。キレイな霜降り肉で、見た目にも美味しいことが想像できます。すき焼きで食べたのですが、1枚の肉が大きく、霜降りの脂が口の中いっぱいに広がり、とても満足度が高かったです。
この後、確定申告で寄附金額を申告する必要がありますが、筆者は自営業者なので、確定申告は毎年のこと。さほど手間だとは感じません。会社員で1年間の寄附先が5自治体以内の人なら、ワンストップ特定制度が便利。必要書類を寄附先の自治体に送付することで、確定申告なしで税額控除が受けることができます。
筆者の寄附額は9000円だったので、自己負担金の2000円を除いた7000円が税額控除されることになります。やってみると意外と簡単で、手軽に申し込めるふるさと納税。まだ未体験の人は、ぜひ一度、やってみてください。