FCNTが2月24日に「新商品・新サービス発表会」をオンラインで開催した。発表された新商品は、同日にドコモから発売された「らくらくスマートフォン F-52B」。新サービスは、らくらくスマートフォンだけでなくarrowsユーザーも対象となる会員制サービス「La Member's」だ。また、FCNTの今後の事業戦略についても説明された。
arrow Weの売れ行きも好調
発表会の冒頭に登場したのは、プロダクト&サービス事業本部長の櫛笥直英氏。昨年12月に発売したarrow Weの売れ行きが好調であることなどが報告された。
「誰一人取り残さないデジタル社会の実現」を目指す同社は、シニア層のデジタルデバイドを解消する施策も積極的に行なっている。今後、さらにデジタルデバイドが加速しそうな状況の中で、ただ端末を提供するだけではなく、継続して価値を提供し続けるバリュージャーニー型ビジネスへと転換を進めていることも報告された。
入会するだけでトクする新サービス「La Member's」
続いて、サービス開発統括部 第一サービス開発部長の正能由紀氏から新サービス「La Member's」が紹介された。ちなみに、La Member'sの由来はLa(ラ)が楽しさ、Member's(メンバーズ)が会員1人1人のために、いう意味が込められているそうだ。
La Member'sは、スマホを通してライフスタイルをアップデートする体験を提供する会員サービス。会員には「La Point」というポイントを付与して、利用の動機付けを図る。
新しいらくらくスマートフォンの発売を機に会員限定の2つのキャンペーンも実施される。「La Pointプレゼントキャンペーン」は、らくらくスマートフォン F-52Bを購入し、La Member'sの会員になると、先着1万名に500ポイント相当のdポイントに交換できるLa Pointがプレゼントされる。もう1つの「1コイン 映画チケットキャンペーン」は、抽選で2500名が1800円相当の映画チケットが1コイン(500円)で購入できるというもの。つまり、「La Point プレゼントキャンペーン」でもらった500ポイントで、映画チケットを買えるわけだ。
5Gに対応し、使いやすさが進化した
「らくらくスマートフォン F-52B」
24日にドコモから発売された「らくらくスマートフォン F-52B」は、従来モデルから持ちやすさや使いやすさを継承しつつ、初めて5Gに対応したことが特徴。さらに、基本性能や使う楽しさ、安全性も進化させたという。
サイズは縦143mm×横70mm。これは、徹底的なユーザー検証から導き出された、シニア層のユーザーが最も握りやすいラウンドフォルムとのこと。実は前モデルのF-42Bも同サイズで、持ちやすさはそのままに基本性能をアップデートさせたことが特徴となっている。
らくらくスマートフォンの代名詞とも言える、軽く押し込んで操作する「らくらくタッチパネル」は、村田製作所との共同開発による次世代のパネルを採用し、誤タッチ防止機能を進化させている。
アウトカメラは初めて2眼になり、マクロ撮影が可能に。AIがオススメの写真を選んで自動で保存してくれる「らくらくAIベストショット」という機能も追加された。また、撮った写真や動画をテレビの大画面に映せる新機能も搭載されている。
安心・安全機能としては、初めて指紋認証機能を搭載。普及するキャッシュレス決済もスピーディーにできるようになった。また、「フィッシング詐欺警告」機能など、通常モデルにはない、安全機能も装備している。
エーザイと提携により
脳の健康度チェックツールをスマホ初搭載
今冬、FCNTはエーザイと業務提携契約を結んだ。両社が協業する取り組みの第1弾として、らくらくスマートフォン F-52Bに、脳の健康度チェックツール「のうKNOW」が搭載されることも発表された。
発表会には、エーザイ 執行役 チーフエコシステムオフィサーの内藤景介氏が登壇し、認知症を取り巻く日本の環境や、エーザイの取り組みについて紹介した。
両社の業務提携は長期的に行なわれる見通しで、エーザイの認知症領域の知見とFCNTのスマートフォンとサービスの融合により、新しい価値を創出していくという。