世界各地への輸送も最適化
ソラコム、「planX3」にて4分の1サイズの「エコSIM」を採用。100万枚あたり約4トンのプラごみを削減
ソラコムは2月18日、同社発行のSIMカードについて、従来のクレジットカードサイズのおよそ4分の1サイズとなるSIMカード(エコSIM)を、2月より日本でも「planX3」において提供をスタートすると発表した。2021年4月には、米国、欧州で「plan01s/plan01s-LDV」において先行的にエコSIMを提供している。
エコSIMは、100%リサイクル可能なABSプラスチックで、重さは4g。SIMカードは、台紙と使用時に切り取って利用するチップ箇所(SIM)が1枚のカードになっている。エコSIMは、従来のSIMカードに比べ75%小さく、台紙部分であるプラスチックの使い捨て部分を縮小した。これにより、100万枚のSIMあたりおよそ4トンのプラスチックを削減できるとする。
サイズダウンにより従来1000枚入る輸送箱で、1万枚収納できる。これにより、世界各地への輸送時を想定した試算によると100万枚のSIMにつき2トン以上の温室効果ガスを削減できるという。
同社は、エコSIMの採用に加えて、わずか6×5mmのサイズで機器に組み込めるチップ型SIM(emmbeded SIM、eSIM)や、通信モジュールとSIM/eSIMの機能を、1枚のチップ(SoC:System-on-Chip)に集約する技術規格iSIM(integrated SIM)など、カード型SIMを用いないSIMテクノロジーについても利用促進、研究開発を進めていくとしている。