ASCII Power Review 第162回
世界初のパンチホールカメラ採用ノートです
ツーウェイ「MiniBook X」実機レビュー = 7万円で買える10型ノートで作りの良さに驚いた!
2022年02月10日 10時00分更新
「世界初」という言葉はワクワクしてしまう。CHUWIはノートPCとしては世界初を謳うパンチホールディスプレーを搭載した10.8型2 in 1 PC「MiniBook X」を発売した。
ウェブカメラをパンチホール仕様とすることで、画面占有率90%の狭額縁を実現。もちろん狭額縁&10.8型ディスプレーによる、244×166.4×17.2mmというコンパクトボディーも本製品の魅力だ。
そして価格は7万799円と比較的リーズナブル。CPUがCeleronという点だけがちょっと不安なところだが、今回も徹底レビューをお届けしよう。
Windows 11を搭載した
コンパクトモバイルノートPC
MiniBook XはOSに「Windows 11 Home 64bit」、CPUに「Intel Celeron Processor N5100」(4コア4スレッド、1.10~2.80GHz)を採用。メモリーは12GB(LPDDR4X)、ストレージは512GB SSD(SATA接続)を搭載している。
ディスプレーは16:10比率の10.8型2K IPS液晶(2560×1600ドット、sRGBカバー率100%、タッチ対応、デジタイザーペン対応)。前述のとおりウェブカメラはパンチホール仕様で、画面占有率90%という狭額縁を実現している。
インターフェースはUSB Type-C×2、3.5mmオーディオジャック×1を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 4.2をサポートする。
本体サイズは244×166.4×17.2mm、重量は約918g。26.6Wh(3800mAh)のバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約8時間と謳われている。
本製品のUSB Type-C端子はデータ転送、映像出力、USB Power Delivery 2.0に対応している。USB PDは電源マークのある端子(本体右側奥)ではなく、その手前のType-C端子だけで、AnkerのNano IIが利用できた。15Vと20Vの30W入力に対応しているようだ。付属のACアダプターはどちらの端子でも使えるので、持ち歩きの際にPDで使うときは間違わないようにしよう。
右側面(写真上)に電源ボタン、USB Type-C×2があるが、PDに対応しているのは電源ボタンの奥の端子。+-の電源マークのある端子では専用のACアダプターだけが使える。左側面に3.5mmオーディオジャック×1を用意
キーボードの操作感は良好
ディスプレー品質は良すぎて驚き
2 in 1 PCとしての使い勝手は、ややヒンジが固いが、そのぶんどの位置でもしっかりと固定される。ただし、180度の位置からディスプレーを閉めるときにビニールなどをたわませたような音がする。おそらくメイン基板と液晶パネルを接続するフレキシブルケーブルが発生源と思われ、改善してほしいところだ。
デジタイザーペン「Hipen H7 stylus」はMicrosoft Pen Protocol対応なので、「Surfaceペン」を持っているのなら流用可能だ。Hipen H7 stylus自体は4096段階の筆圧検知に対応しており、強弱つけた線を描ける。ただし傾き検知が逆だったので、アップデートで修正可能なら、早期対応を期待したい。
キーボードはキーピッチが実測17.5mm前後、キーストロークが1.5mm前後確保されており、UMPCとは異なり変則的なキー配置がないので、英語配列に慣れていればフルスピードで入力できる。
タッチパッドは実測82×46mmと横に広めで、3本指ジェスチャーやピンチイン・アウト操作が容易だ。右クリック時にボディー手前が少したわむのが気になったが、慣れで解消できる範疇だと思う。
いい意味で驚かされたのがディスプレー品質。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は100%、AdobeRGBカバー率は90.2%、DCI-P3カバー率は98.2%という値が出た。直販価格7万799円のモバイルノートPCとしては非常に高品質なディスプレーを搭載しているのだ。

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