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悪意ある人たちにとってはまさにお年玉

正月は高齢者のパソコンが狙われる! 「めったに使わない」が逆に危ない理由

2021年12月31日 07時00分更新

文● せきゅラボ

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「めったに使わないパソコン」は逆に危ない!

年末年始に慌てて使う実家のパソコン

 ここ数年、今年限りで年賀状をやめる旨を挨拶する「終活年賀状」なるものが流行っているとのこと。おもに団塊の世代の高齢化によるものですが、コロナ禍でその勢いは増しているようです。

 一方、こちらからは出さないが、届いてしまった年賀状には返信するというスタンスの家庭もまた増えているそうなので、「今年の初仕事はおせちを食べながらの年賀状書き」という人もいらっしゃるのでは。

 ここで問題となるのが、「パソコンを使う=年賀状を作る」という高齢者の存在です。

 日頃から息をするようにキーボードを叩いている読者の皆さんと違い、そうした高齢者の方々は一年に数回パソコンを立ち上げて、使い終わったら電源をオフにして仕舞い込んでしまうため、Windowsアップデートをはじめとする各種セキュリティパッチをすべてスルーしている可能性があるのです。

 まさかと思うかもしれませんが、実際には「パソコンで注意すること? プリンターのインク残量でしょ」などと語る人も珍しくないのです。悪意ある人たちにとっては、カモがネギとお年玉を背負ってくるようなものなのです。

 そこで皆さんにお願いしたいのが、実家の祖父母や両親などパソコンに疎い高齢者の方々に、定期的なパソコンの起動と更新を促すことです。下記の簡単な概要と対策をぜひ教えてあげてください。

※以下は「5分で解説! あなたとスマホは狙われている」からの抜粋です。

長期間動かしていないパソコンは弱点だらけ!

 「パソコンで年賀状を作ること」自体が危険なわけではありません。パソコンを日頃から利用しているならば問題は起きづらいのです。では、どこに危険性があるのでしょう?

 年老いた両親や祖父母のみで暮らす家庭では、「パソコンを起動するのは年賀状作成のときぐらい」という話を聞きます。じつはこの状態が危険なのです。なぜなら、悪意ある人たちにとって、ソフトウェアを更新していないパソコンは絶好の標的だからです。

 パソコンを動かすための基本ソフト(Windowsなど)をはじめとするソフトウェアは、セキュリティの穴を塞ぐため、定期的に更新(アップデート)が必要です。パソコンの利用頻度が高ければ、各ソフトウェアの更新も滞りなく済むのですが、年賀状の作成がほぼ唯一のパソコン利用という場合、ほぼ一年間あらゆるソフトウェアの更新を怠っていることになります。

 すると、パソコンを起動してインターネットに接続した瞬間、更新さえしていれば防げたはずの攻撃をマトモに受けてしまうのです。

大掃除と一緒に必ずパソコンのメンテナンスを!

 すぐに攻撃が来なくても、おそらく起動した途端、様々なソフトウェアから「更新せよ」との警告画面が表示されるはずです。最初は面食らうと思いますが、順次ソフトウェアを更新してください。その際、Windowsの更新から始めるとスムーズに進むでしょう。そして次からは、月一回程度の割合でパソコンを起動してソフトウェアの更新を滞らせないことが大切です。

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