SSDのよさ、HDDのよさを知り活用する
では、この大容量HDDをどう活用すべきなのか。筆者は、昔から容量が足らなくなったり大容量HDDが出たりするつどHDDを購入していて、さすがにSATA以前のドライブは処分してしまったが、現在稼働しているものを含めて40基以上所有している。自作マシンに内蔵したり、NASを複数台運用しているが、やはりHDDはデータ保存用として利用している。
一方SSDはOSの起動やLightroom用のカタログファイル置き場、ゲームなどアクセス速度によって作業効率やプレイの快適さが大幅に変わるもののために利用しており、SSDとHDDで用途を分けている。
最近は、動画も4K時代になり、写真も筆者が所有しているカメラ「α7R IV」は6100万画素で、1枚のRAWデータが圧縮していても60MBを超える。仕事もプライベートも撮影していると、あっという間にTB単位で減っていってしまうのだ。
したがって、Lightroom作業時も含めて保存用にHDDを活用している。デスクトップマシンなら内蔵すればスッキリと使えるが、ノートPCだったり、撮影した内容ごとにHDDを分けたりしたいのであれば、外付けドライブとして利用するのがいちばん。
筆者の場合は、センチュリーの「裸族のお立ち台」や「裸族のスカイタワー」を活用しているが、最近導入したのはRAIDが組めて5基収納できるHDDケース。裸族シリーズは、自由にとっかえひっかえできるのがメリットで、常時利用するというより必要なときに引き出したりバックアップを取るのに便利。ただ、HDDの取り扱いは十分気をつけてほしい。特に冬場は乾燥するので静電気は要注意だ。
一方、HDDケースは作業用として常に利用するために便利。RAID 5で組めるので、冗長性も確保。8TBを5基で組んだら、およそ29TBぐらいの容量を確保できるので、当分容量不足とはオサラバだ。
ちなみに、WD Blue 8TBの読み書き速度を「CrystalDiskMark 8.0.4」を使って計測したところ、以下のような結果となった。
シーケンシャルリードで約224MB/秒、シーケンシャルライトで約215MB/秒とSATA3接続のHDDとしては高速な部類だ。
HDDは、やはり信頼性が重要。特に大容量だと万が一のときのダメージが大きいので、CMR記録方式による信頼性と安心感のあるWD Blue 8TBモデルは、迷わずにチョイスすべき製品である。
実売価格は1万5480円前後で今後こなれた値付けに落ち着くかもしれないが、品切れも予想されるのでショップで見つけたら即購入しよう。
(提供:テックウインド)