大日本印刷は12月10日、スマホで撮影した顔写真でも規格に沿った顔写真データを収集できる「DNP顔写真収集サービスwith Photo Entry」の運用を開始した。
DNPフォトイメージングジャパンが開発したシステムで、証明写真機「Ki-Re-i」で培った顔写真撮影のノウハウを活かしているという。各種会員証や社員証など顔写真入りIDカードを制作する際に事務局などは効率的に安定した品質の顔写真データを収集することができる。
近年、顔認証ゲートやファンクラブ会員証、転売防止用の電子チケット等での顔写真の活用が増えているほか、社員証等のビジネス用途や教育分野でも顔写真の活用が広がっている。こうした顔写真データを収集には利用者自身がスマホで撮影した顔写真データを送信するといった方法で対応してきたが、顔写真の品質やサイズにばらつきが多く、カード発行事務局の担当者が目視で確認する必要があった。DNP顔写真収集サービスwith Photo Entryでは、簡単トリミングやAIによる顔撮影アシストなどの機能を搭載、高品質で均一な顔写真をリモートで集めることによって事務局などが作業の効率化を図ることができる。
簡単トリミング機能や、「サングラス不可」などの条件を識別するAIによる顔撮影アシスト機能、顔写真のピクセル(画素)数やサイズのほか、個々の規格にマッチした顔写真のデータを登録できる。顔写真データをクラウドサーバーに自動リネーム登録することで、事務局担当者の手作業の負荷を大幅に軽減。また自動化によって個人情報を取り違えるといった事故を防止することが可能。
利用者はいつでも、どこでも自身のスマホで撮影した顔写真データを送信でき、自分で納得がいくまで何度でも写真を撮影できるというメリットがある。