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ゲームはもちろん仕事にも使えるシンプルデザインにも注目

120Hz液晶でどこでもゲームが楽しめる、Ryzen 7&RTX 3050 Ti搭載15.6型ゲーミングノートパソコン<IdeaPad Gaming 360>

文●宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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フルHDなら快適ゲームプレイ!
ゲーム以外にも活用できる高いポテンシャル

 それでは、テスト結果をみていこう。まずは、定番ベンチマークツールの「3DMark」(Version 2.20.7274)からだ。DirectX 11世代のテストとなる「Fire Strike」では、テスト解像度が1920×1080ドットであるFire Strike“無印”で、1万を超える高いスコアを発揮。

「3DMark」の結果

 解像度が高くなる「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」ではスコアがやや低下してしまうものの、1920×1080ドットであれば快適なゲームプレイが期待できそうだ。一方、DirectX 12のテストである「Time Spy」では、Time Spy“無印”でも、テスト解像度は2560×1440ドットとなるので、<IdeaPad Gaming 360>にとっては負荷が大き過ぎるかもしれない。

 では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、オプションのグラフィックス自動選択から「バランス重視」プリセットを選択。そのうえで、ゲームをプレイし、「CapFrameX」(Version 1.6.6)でフレームレートを取得した。なお、データの全体の中で最小1%となる1パーセンタイルフレームレートを最小フレームレートの代わりに使用し、「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。

「バイオハザード ヴィレッジ」の結果

 その結果だが、<IdeaPad Gaming 360>は1920×1080ドットで平均フレームレートは100fps以上にも達し、Minimum(1%)も90fps近いパフォーマンスを発揮した。1600×900ドットになるとフレームレーはさらに伸びており、IdeaPad Gaming 360で、バイオハザード ヴィレッジを快適にプレイできるのは誰の目にも明らかだ。

 続いて「Apex Legends」でテスト。オプションの設定はデフォルトのままでゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測している。その結果だが、<IdeaPad Gaming 360>は、1920×1080ドットでも常時100fps以上のフレームレートを叩き出しており、ゲームのプレイにまったく支障はない。1600×900ドットに変更すると、Minimum(1%)は120fpsを大きく超えており、リフレッシュレート120Hzのディスプレーを存分に活かすことが可能だ。

「Apex Legends」の結果

 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「高品質(ノートPC)」に設定して実行した。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア15000以上が最高評価としており、IdeaPad Gaming 360は1600×900ドットでそれを満たすパフォーマンスを発揮。1920×1080ドットでも、その15000まで後わずかのところまで迫っており、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のプレイにも問題はなさそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 ゲーム以外の性能もチェックしておこう。まずは、システム全体のパフォーマンスが推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2525)からだが、<IdeaPad Gaming 360>の総合スコアは6000台半ばとまずまずといったところ。

「PCMark 10」の結果

 スコアの詳細をみていくと、<IdeaPad Gaming 360>はEssentialsで1万に迫る勢いを見せており、アプリケーションの起動やWebブラウジングなどの基本性能が高いことが伺える。次いで、Productivityも9000台とスコアが高く、<IdeaPad Gaming 360>はオフィスアプリケーションも良好なパフォーマンスが期待できそうだ。コンテンツ制作の性能を知るDigital Content Creationは、それらよりスコアは低いものの、8000弱であれば動画編集やフォトレタッチの用途でも活躍できることは間違いない。

 続いて、「FFmpeg」を用いたトランスコードに要する時間を測定してみた。今回用意した動画ファイルは、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」を実際にプレイした長さが7分弱のもので、解像度は1920×1080ドット、フォーマットはMotionJPEGとなっている。これを、FFmpegを使ってH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードし、要した時間を計測した。

「FFmpeg」を用いたトランスコードに要する時間

 その結果だが、H.264/AVCは12分弱で作業が終了しており、かなり優秀な結果といえよう。H.265/HEVCは、負荷が大きいこともあり時間を要しているが、それでも27分強という結果は実用的な範疇だ。このあたりは、CPUのRyzen 7 5800Hが真価を発揮したといえそうだ。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)を用いて、ストレージ性能もチェックしておきたい。<IdeaPad Gaming 360>は、シーケンシャルアクセスでは、リードが最大2200MB/秒強、ライトが1150MB/秒と高い転送速度を発揮。ランダムアクセスも、リードが最大400MB/s強、ライトが300MB/秒強と、十分な結果を残しており、ゲームのロードでストレスを感じる場面はまったくなかった。

「CrystalDiskMark」の結果

外出先でもゲームをプレイしたい人にオススメ
20万円を切るコスパの高さも魅力的

 以上のテスト結果から明らかなとおり、<IdeaPad Gaming 360>のゲームプレイにおける性能は高い。標準解像度の1920×1080ドットで、多くのゲームが快適にプレイでき、タイトル次第ではリフレッシュレート120Hzを活かすことも可能だ。そのため、エントリーユーザーだけでなく、コアなゲーマーにもこの<IdeaPad Gaming 360>は心に刺さるのではないだろうか。

 さらに、可搬性に優れている点も見逃せない。出張などの外出先で、ゲームのデイリーミッションを消化したいと考えるプレイヤーも少なくない。そういった需要に、この<IdeaPad Gaming 360>は応えることができるノートパソコンであることは間違いない。オフィスアプリケーションの性能が高い点も、ビジネスにも利用したいプレイヤーにとっては魅力的だ。

<IdeaPad Gaming 360>の主なスペック
CPU Ryzen 7 5800H(定格クロック3.2GHz、最大クロック4.4GHz、8コア/16スレッド)
グラフィックス GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU(グラフィックスメモリー容量4GB)
メモリー PC4-25600 DDR4 SDRAM 8GB×2
ストレージ M.2 SSD 512GB(Micron MTFDHBA512QFD、NVMe)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、IPS方式、リフレッシュレート120Hz、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、HDMI出力×1、RJ-45(1000BASE-T対応)×1、3極3.5mmヘッドセット入出力×1
内蔵カメラ HD 720pカメラ
バッテリー 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー
サイズ/重量 およそ幅359.6×奥行251.9×高さ33.4mm/約2.25kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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