2022年6月中旬発売予定の本製品を一足先に試用!
PS5も120Hzで遊べる! 4K解像度で最大144Hz対応の31.5型ゲーミングディスプレー「LCD-GCU321HXAB」
2022年06月01日 11時30分更新
HDRや応答速度もチェック!
PS5&PCユーザーイチオシのゲーミングディスプレー
■HDR
最大表示色は約10億7300万色(10bitカラー)で、かつVESA認証のDisplayHDR 400に対応したことでより自然な陰影を映し出せる。昨今は美麗なグラフィックで描き出されるゲームが多いので、本製品の性能を活用すればよりゲームの世界に入り込めるようになる。PS5もまた然りで、本製品に接続すれば次世代機の映像美を体験できるはずだ。
従来のディスプレーは黒や白といった色の色調を表現するのが苦手で、暗所にあるオブジェクトが見えにくい黒潰れや明るい場所が不自然に白くなる"白飛び"といった現象が起きていた。
しかしHDRに対応したディスプレーを利用すると、暗所の中にあるオブジェクトや模様などのディテールが見えるようになるため、より人間の視界から見た世界に近い表現が可能になっているのだ。物語への没入感は増し、アクションゲームでいえば視認性の向上につながるため、若干のアドバンテージになるといっても過言ではない。
参考としてPS5版「仁王2 Remastered Complete Edition」でその違いを確認してみた。左がHDRオフの状態で、右がHDRオンの状態だが、ライティングの明暗がはっきりと鮮明に映し出されていることがわかる。映像美に重きを置くゲームと相性が良く、HDRによってさらなる没入感が得られるはずだ。
加えて、本製品に搭載されている「ローカルディミング」も魅力的だ。バックライトの明るさを局地的に調整する機能で、4K解像度+HDR対応タイトルの彩度に深みをもたらす際に役立つ。HDR対応タイトルをプレイする際はぜひ活用してみてほしい。
■応答速度
次は応答速度をチェック。応答速度とは画面の色が切り替わる速さ(単位:ms)のことで、数値が低ければ低いほど色の切り替わりが速くなり、残像感がなくなるというものだ。逆に応答速度が高いほどキャラクターの素早い動きに残像が生じてしまう。
本機に搭載されているオーバードライブ機能使用時は最速で1ms(GTG)。また、遅延を極力少なくした「スルーモード」も搭載されており、反応速度が求められるゲームを遊ぶ場合でもストレスを感じずに楽しめる。PS5でFPSやTPSタイトルをプレイしたい人にとっては朗報といえる。
試しに、応答速度を重視するPS5版レインボーシックス シージをプレイ。オーバードライブとスルーモードのおかげもあり、遅延なし&残像なしの快適なゲームプレイを実現している。アナログスティックで照準を合わせても、敵を見つけて銃を撃っても遅延が生じることなく、スムーズな操作が可能だった。本作のようなeスポーツタイトルもそうだが、ド派手なアクションが豊富なビックタイトルでも遅延なし&残像なしの恩恵が得られると感じた。
PS5をメインに性能をチェックしたところ、LCD-GCU321HXABはPS5用ゲーミングディスプレーの条件に適しているといっていい。もちろんPS5だけでなく、PC用途でも本製品を活用できる。
■HDMI VRR
最後に、HDMI VRRについて紹介しよう。本製品は、PS5のアップデートで実装された「HDMI VRR(可変リフレッシュレート)」機能にも対応している。これは、ゲームのプレイ中、処理の負荷によってリアルタイムに変動して出力されるリフレッシュレートと、ディスプレーのリフレッシュレートを同期させるというものだ。
動きの激しいアクションゲームではその変動が激しいため、画面のチラつきや画面のズレ(ティアリング)が発生しやすいが、VRRを有効にすることでそれらを軽減することが可能に。安定したゲームプレイを実現する便利機能なので、ぜひVRRを有効にして楽しんでもらいたい。
人にもよりけりだが、「PS5(もしくはPC)をメインに使いたいけど、いずれゲーミングPC(もしくはPS5)を購入するかもしれない。PS5とPC両方で4K+ハイリフレッシュレートのゲームプレイを楽しみたい」「PCメインで使いたいけど、抽選でPS5が当たった! PS5兼PC用4Kディスプレーがほしくなった」……なんてもこともあるかもしれない。その際、HDMIとDisplayPortを搭載するLCD-GCU321HXABの存在がユーザーの心を射抜くはずだ。