このページの本文へ

各種ベンチマークをチェック

10万円台でCore i7&水冷CPUクーラー採用のデスクトップPC「STYLE-M056-LC117-UHX」、普段使いは静音かつかなり快適!

2021年11月29日 09時00分更新

文● 柴田尚 編集●八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「STYLE-M056-LC117-UHX」

 ユニットコムが販売する「STYLE-M056-LC117-UHX」は、シンプルなデザインとコンパクトが特徴の「STYLE∞Mシリーズ」のミニタワーデスクトップパソコン。水冷CPUクーラーを搭載しているため、高い冷却性能と静音性も特徴となっている。価格は10万9980円。

 基本構成時の主な仕様はCPUがCore i7-11700、GPUがCPU内蔵のUHD Graphics 750、チップセットがB560 Express、メモリーが16GB(8GB×2)、ストレージがNVMe対応M.2 SSD 500GB、光学式ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が350Wで、80PLUS BRONZE認証を取得している。

 写真とともに外観と内部構造を紹介し使い勝手を解説した前回に続き、今回はベンチマークでスペックを明らかにしてく。

一般的な作業なら快適以上の動作を実現!

 総合的なPCの能力を計測する「PCMark 10」。その総合スコアは5122だった。これだけではそれなりに高めというくらいだが、詳細を確認するとソフトウェアの起動やブラウザーの描画速度といった部分のチェックの「Essential」で10208という高スコアを記録。WordやExcelなどのOffice系ソフトの処理速度をチェックする「Productivity」も7093と十分なスコアになった。

「PCMark 10」のスコア

 動画・画像の編集と3Dグラフィックス能力をチェックする「Digltal Contet Creation」では5039と、そこそこの数値となったが、CPU内蔵グラフィックスを使用しているためなのでいたしかたのないところだろう。とはいえ軽めの写真編集程度であれば十分に活用できるはずだ。

 CPU単独でのパワーを計測する「CINEBENCH R23」では、CPU総合は8759pts、コア単体では1489ptsという結果。ベンチマーク内のランキングで確認すると、同じ程度のコアとスレッド数を持つ同時期のCPUではトップクラスであるため、十分な能力といえるだろう。

「CINEBENCH R23」の結果

 ストレージ速度は、「CrystalDiskMark 8.0.2」で計測。結果は以下の画像のとおりで、十分に高速でありNVMe対応 M.2 SSDの能力がよく出ている。

「CrystalDiskMark 8.0.2」結果

3D性能はCPU内蔵タイプなのでそこそこ、あとから搭載も可能

 3D系のベンチマークもみていこう。まずは「ファイナルファンタジーXIV: 暁月の終焉ベンチマーク」。設定は、画質が「標準品質(ノートPC)」、解像度が「1024×768ドット」、表示方法は「ウィンドウ」。スコアは7861で評価は「やや快適」となった。ビデオカードを搭載しないモデルで、CPU内蔵のインテル UHD Graphics 750を採用しているため、この結果はいたしかたのないところ。この設定であればそれなりに遊べる動作が見込めるので、MMORPG初心者ならさほど悪いともいえないだろう。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月の終焉ベンチマーク」の評価

 最後に「3DMark」。その中でもDirect X12の処理能力を見る「Time Spy」ベンチマークでは、スコアが総合で744と低めになってしまった。グラフィックスが642でCPUは8068なので、GPU性能が足を引っ張っているのは明らかだ。

「3DMark」の「Time Spy」スコア

 そこで、CPU内蔵タイプのGPUでの描画性能をチェックする「Night Raid」も走らせてみよう。こちらは総合が9904であった。グラフィックスのスコアは9454でCPUスコアは13567である。最新の3Dゴリゴリゲーは厳しいが、3Dでもライトなものか2Dグラフィックスメインのゲームなら快適に動作すると思われる。

「Night Raid」スコア

 ベンチマークの結果からは、ビデオカードを搭載しないタイプであるため3Dグラフィックス性能は低めなものの、そのほかのPC作業は快適に行なえると推測できる。ゲームもライトなものであれば同様に快適さが得られるはずだ。もちろん、デスクトップタイプなので、あとからビデオカードを追加すれば、高負荷なゲームも快適に遊べるマシンにすることも可能だ。

 また、CPUがかなり稼働していたはずだが、季節による気温の低さもあるとはいえ本体からのノイズはほぼなかった。さすがは水冷クーラーといったところだろう。

 次回はSTYLE-M056-LC117-UHXを実際に購入するときの、オススメBTOカスタマイズを紹介していく。

試用機の主なスペック
機種名 STYLE-M056-LC117-UHX
CPU Core i7-11700(2.5~最大4.9GHz)、8コア/16スレッド
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 750
チップセット インテル B560
メモリー 16GB(DDR4-2933 8GB×2)
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
インターフェース USB 3.0×6、USB 2.0×2、ミニD-Sub15ピン端子、DVI-D端子、HDMI端子、PS/2端子、ライン出力、ライン入力、マイク入力×2基、ヘッドフォン出力
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
電源 350W(80PLUS BRONZE)
サイズ およそ幅175×奥行387×高さ360mm
OS Windows 10 Home(64bit)

■関連サイト

カテゴリートップへ