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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第19回

M1ならではの低消費電力を堅持

新「MacBook Pro」高性能チップを搭載しても破格のバッテリー寿命!

2021年11月13日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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バッテリー残量がゼロの状態から100%になるまでの充電時間

さらに1段階ギアを上げて短縮したバッテリー充電時間

 最初に仕様として示したように、今回のMacBook Pro 14/16インチモデルは、いずれもこれまでのモデルよりもかなり大きな容量のバッテリーを搭載している。そこでも述べたように、その容量は一定以上のバッテリー持続時間を確保するために決められたものと考えられる。その結果が、22時間前後というビデオの連続再生時間として現れているわけだ。

 しかし、バッテリーの容量が大きければ、充電にもそれなりの電力量が必要になる。そのためにワット数の大きな電源アダプターを付属している。はじめに表で示したように、M1 Pro搭載モデルで96W、M1 Maxでは140Wと、かなり大きなものだ。それらの電源出力は、バッテリーの持続時間とは逆に、一定以下の充電時間を達成するために設定されたものと考えられる。

 バッテリー持続時間のテストを実行して、バッテリー残量がゼロになったところから、表示が100%となるまでの時間を計測した。まずは表で確認しよう。

 昨年に登場したM1搭載の2モデルが、2時間半強の充電時間だったのに対し、新しい14/16インチのMacBook Proでは、なんと1時間も短縮し、1時間半強の充電時間となっている。半分にこそなっていないが、従来モデルの約6割の時間となっている。これは非常に大きな意味のある短縮だ。グラフで見れば、その違いを実感できるだろう。

バッテリーをフル充電するのに要する時間のグラフ

 なお上で確認したように、今回のテストでは充電時に「バッテリー充電の最適化」はオンにしている。場合によっては、必ずしも最大容量まで充電されない可能性もあるが、テストに使用したマシンは、まだバッテリーの充放電回数が数回未満の新品なので、それには該当しないだろう。いずれにせよ、テストではバッテリー残量表示が100%となるまでの時間を計測しているので、充電が途中で止まっていないことは確認している。

 新しいMacBook Proは、すでに別記事「M1 ProとM1 MAX比較「新MacBook Pro」緊急ベンチマークテスト結果公開」でも報告したように、昨年のM1搭載モデルと比べてもCPUやGPUのパフォーマンスはかなり大きく向上している。それでいて、バッテリーの持続時間は実用上変わらないどころか、むしろ長くなっている。そのうえ、バッテリーの充電時間も大幅に短縮されている。つまり、普通ならパフォーマンス向上の犠牲になる部分が、何一つ犠牲になっていないのだ。その点だけでもユーザーにとっては非常に「ありがたい」アップグレードだと言える。

 

筆者紹介――柴田文彦
 自称エンジニアリングライター。大学時代にApple IIに感化され、パソコンに目覚める。在学中から月刊ASCII誌などに自作プログラムの解説記事を書き始める。就職後は、カラーレーザープリンターなどの研究、技術開発に従事。退社後は、Macを中心としたパソコンの技術解説記事や書籍を執筆するライターとして活動。近著に『6502とApple II システムROMの秘密』(ラトルズ)などがある。時折、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士として、コンピューターや電子機器関連品の鑑定、解説を担当している。

 

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