超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第19回
M1ならではの低消費電力を堅持
新「MacBook Pro」高性能チップを搭載しても破格のバッテリー寿命!
2021年11月13日 12時00分更新
昨年のM1搭載機を上回るバッテリー持続時間
今回も、以前にM1チップ搭載のMacBook AirおよびMacBook Proのバッテリー持続時間をテストした際と、まったく同じテストを実施して、上の仕様比較表にも挙げた全4モデルの結果を比較することにした。テストは、YouTube上にある動画を連続再生し、バッテリーがフルの状態から残量が0%になって、強制的にスリープ(正確にはハイバネート)状態になるまでの時間を計測するというもの。
YouTube上のビデオは、アップルの過去の製品発表イベントの公式ビデオを、のべ30本(合計約30時間分)つないでプレイリストにしたものをSafariで再生する。フォーマットは1080pで、再生中はフルスクリーン表示とした。画面の明るさは通常の使用状態に近いと思われる、オンスクリーン表示で目盛り6個が点灯した状態に設定した。音声のボリュームは、画面を見ていなくても再生が確認できる最小限の、目盛り1個が点灯した状態とした。
なお、アップルが公表している仕様として、いずれのモデルについても「Apple TVアプリのムービー再生」が可能な時間がある。この場合、ダウンロード済のムービーなのか、ストリーミング再生なのか、細かい条件の明記がないが、今回のテストはYouTubeのビデオなので、当然ながらWi-Fi経由でストリーミング再生している。もしかすると、アップルのテストよりも厳しい条件となっているかもしれない。
ちなみに4モデルの仕様上のApple TVムービー再生時間は、以下のようになっている。
M1以降のMacBookシリーズの仕様では、いずれも20時間前後という数字だ。この表には挙げていないが、いずれも従来のインテル製CPU搭載のMacBookシリーズに比べてかなり長い時間となっている。たとえば、第8世代のインテルCoreシリーズのCPUを搭載した2020年のMacBook Pro 13インチモデルでは10時間、2019年のMacBook Pro 16インチモデルでも11時間というのが公式な仕様だった。この中では、新しい14インチモデルの再生時間がもっとも短くて最大17時間となっているのが気になる。本当に他のモデルに比べてバッテリーの持続時間は短いのだろうか。
それでは実際のM1シリーズのYouTubeビデオの連続再生時間のテスト結果を、まずは表で確認しよう。
今回のテスト結果では、特に14インチモデルだけ短いということはなく、M1搭載の13インチモデルよりも長い、22時間に迫る結果となった。それでも、16インチモデルは、約22時間半と、これまでの最長不倒を記録している。もう少しで24時間に届きそうな時間だ。なお、M1搭載のMacBook AirとMacBook Proのデータは、昨年の発売直後に計測したものをそのまま掲載した。グラフでも確認しておこう。
今回のM1 ProとM1 Maxのテストでは、システム環境設定の「バッテリー」で、「ディスプレイをオフにする」を「しない」に、「バッテリー電源使用時はディスプレイを少し暗くする」をオフに、「バッテリー仕様時のビデオストリーミングを最適化」はオンに、そして、エネルギーモードは「自動」に設定している。
必ずしもバッテリー寿命が最長となる設定ではない。それでも、これだけ高性能なSoCを搭載したMacBook Proでの連続ビデオ再生が22時間前後となるのは、驚異的と表現する以外にない。
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