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リフレッシュレートの高さが求められるFPS・TPSも快適!

RTX 3070 Laptop GPU搭載、240Hz駆動の15.6型ゲーミングノートPC「G-Tune H5-H」で勝利を掴もう!

文●勝田有一朗 編集●市川/ASCII

提供: マウスコンピューター

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マウスコンピューター「G-Tune H5-H」

 ここ数年でゲーミングPCへの注目度が高まったきっかけは、バトルロイヤル系のFPS/TPSゲームの流行にあり、依然としてFPS/TPSゲームの人気は高い。このようなFPS/TPSゲームをプレイするうえで重要視されるアイテムが、高リフレッシュレートのディスプレーだ。1秒間に1フレームでも多く描画することで残像感低減や反応速度向上といった恩恵が得られ、対戦を有利にすることができる。ゲーミングPCといえば高リフレッシュレートのディスプレーとの組み合わせが半ば当然のようになり、それはゲーミングノートPCにも波及してきている。

 今回紹介するマウスコンピューターのゲーミングノートPC「G-Tune H5-H」もその流れを汲んだ製品といえるだろう。従来は144Hzや120Hz駆動のディスプレーが主流だったところ、G-Tune H5-Hは1~2ランク上の240Hz対応ディスプレーを採用している点が大きな特徴だ。

 高リフレッシュレートのディスプレーを活かすには、PC自体にも高い性能が求められる。果たしてG-Tune H5-Hには240Hz対応ディスプレーを活かせるポテンシャルが秘められているのか、その実力を検証していこう。

試用機の主なスペック
ディスプレー 15.6型 フルHD(1920×1080ドット)、ノングレア、LEDバックライト
CPU Core i7-11800H(8コア/16スレッド、2.3~最大4.6GHz)
グラフィックス GeForce RTX 3070 Laptop GPU/インテル UHD グラフィックス
メモリー 32GBメモリー(DDR4-3200、16GB×2)
ストレージ 1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)
光学式ドライブ 非搭載
インターフェース USB 3.0(Type-A)×2、USB 3.1(Type-A)、HDMI、Thunderbolt 4、有線LAN(2.5GBASE-T)、ヘッドフォン出力、マイク入力、SDカードリーダー
通信規格 Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5
内蔵カメラ 100万画素ウェブカメラ(Windows Hello 顔認証カメラ搭載)
バッテリー駆動時間 約10時間
本体サイズ/重量 約幅360.2×奥行243.5×高さ26.6mm/約2.23kg
OS Windows 10 Home(64bit)

Core i7-11800HとRTX 3070 Laptop GPUを搭載

 G-Tune H5-Hは、CPUにIntelの第11世代Coreプロセッサー「Core i7-11800H」を搭載。Core i7-11800Hはモバイル向けゆえにベースクロックこそ2.3GHzと控えめだが、ブースト時は最大4.6GHzに達する8コア/16スレッドのハイパフォーマンスCPUだ。高フレームレートのPCゲーミングではCPU性能も重要なファクターとなるが、Core i7-11800Hであれば十分なパフォーマンスを期待できる。

 システムメモリーは32GB(DDR4-3200 16GB×2)を搭載。現状、多くのゲームは16GBのシステムメモリーでも快適に動作するが、将来を考えると32GBという余裕の容量はありがたい。

CPU-Zの実行結果

 ゲーミングPCのスペックで最重要ともいえるGPUには、NVIDIAの「GeForce RTX 3070 Laptop GPU」を搭載。いわゆるノートPC向けGPUと呼ばれるもので、デスクトップPC向けRTX 3070よりもいくぶんか規模が縮小されたGPUになっている。

 アーキテクチャーはAmpere世代でバス幅256bitの8GB GDDR6ビデオメモリー搭載、リアルタイムレイトレーシング演算ユニット「RT Core」やAI演算ユニット「Tensor Core」を備える点はデスクトップPC向けと同じ仕様だ。だが、CUDA Core数は5120基(デスクトップPC向けは5888基)と少しコア数が減らされているほか、ブーストクロックも1290~1620MHz(同1730MHz)に抑えられている。ブーストクロックはノートPCの冷却能力に合わせて各メーカーの判断で決められるため、同じRTX 3070 Laptop GPU搭載ノートPCでも機種によって性能は若干異なる場合がある。

 G-Tune H5-Hに搭載されているRTX 3070 Laptop GPUの仕様を「NVIDIAコントロールパネル」で確認したところ、ブーストクロックは1620MHzでノートPC向けとしては最大設定になっていた。またGPUの最大消費電力を示す最大グラフィックスパワーは140Wと、リファレンス仕様の80~125Wを超える値が設定されている。強力な冷却システムを備えることで、少々オーバーブーストした設定が可能になったのだろう。以上により、G-Tune H5-Hに搭載されるRTX 3070 Laptop GPUはトップクラスの設定で動作していることが確認できた。

 またG-Tune H5-Hは、GPUの動作モードとして3Dゲームなどの実行時以外はCPU内蔵GPUを用いて消費電力を抑える「MS Hybridモード」と、常にRTX 3070 Laptop GPUを動作させる「Discreteモード」を備えている。デフォルトはMS Hybridモードになっているが、上手くGPUが切り替わらないなどの不具合が生じた場合はDiscreteモードに変更し、トラブルを回避することが可能だ。なお今回の検証は基本的にMS Hybridモード上で行なっている。

NVIDIAコントロールパネルでの仕様確認

GPU-Zの実行結果。Resizable BARはデフォルトでEnable状態となっていた

 G-Tune H5-Hは使用シーンに合わせて3つの動作モードが用意されており、付属アプリケーションの「Control Center」から「静音モード」「バランスモード」「パフォーマンスモード」の3段階に切り替えられる。文字通り、ファンノイズを抑える静音モード、最高性能が得られるパフォーマンスモード、その中間のバランスモードといったもので、デフォルトはバランスモードになっている。各モードの違いなどの詳細は公開されていないが、センサーアプリ「HWiNFO」で動作状態を確認したところ、CPUの最大消費電力のリミットが静音モードでは15W、バランスモードでは55W、パフォーマンスモードでは75Wに設定されるようだ。

 静音モードはピーク性能がガッツリと落とされるものの、ファンノイズはかなり抑えられた状態になり、ウェブ閲覧や動画視聴程度の軽作業であれば性能面での心配もない。一方バランスモードとパフォーマンスモードは8コア/16スレッドをフル稼働するような用途で違いが表れてくる。これは後に記載するベンチマーク結果からも確認できる。

 さらに、これらの動作モードの切り替えはControl Center上からだけではなく、キーボード右上の電源ボタン隣りにある動作モード切り替えスイッチでも瞬時に切り替えられる。普段は静音モードで使用し、ゲームをプレイする時にボタン一発でバランスモードやパフォーマンスモードへ切り替える使い方もできる。

付属のControl Center

パフォーマンスの項目から動作モードを選択する。ターボモードをクリックすると、ファンが常時全力回転になる

電源ボタン横の動作モード切り替えスイッチを押すたびに、動作モードが順次に切り替わる

 G-Tune H5-Hのストレージには1TBのM.2 NVMe SSDが用いられており、試用機にはADATAの「AGAMMIXS50L-1T-C」が搭載されていた。1TBの容量があればゲームのインストール場所にも当面困らず、ゲーミングPCとしてひとまず安心できる容量といえるだろう。ただ、昨今は100GB超えのゲームも珍しくなく、将来的には楽観視できない。SSDの大容量化に関しては注文時のBTOカスタマイズで2TBへの変更が選択できるほか、2台目のM.2 NVMe SSDを増設することでも対応できる。さまざまなカスタマイズが用意されているので、ぜひチェックしてもらいたい。

CrystalDiskInfoで搭載SSDを確認

 また、サウンド制御ソフトウェアとして「Sound Blaster Cinema 6+」が付属され、音楽再生において、ノートPC内蔵スピーカーとは思えない音の広がりを演出してくれる。ゲームプレイ時は基本ヘッドフォンなどを使用すると思われるが、動画視聴などは内蔵スピーカーでも楽しむことができるだろう。

サラウンドやイコライザー調整を行なうSound Blaster Cinema 6+

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