身近なものを使って、いろいろな色の炎色反応を確認!
【準備するもの】
<燃やすために必要なもの>
・燃料用アルコール
・スポイト
・ライター(チャッカマン)
・蒸発皿
・アルミカップ
・コットン
<調べるもの>
・重曹
・ホウ砂
・ミョウバン
・チョーク
・園芸用殺菌剤「サンボルドー」 など
※薬局やホームセンター、ネットなどでお買い求めいただけます。
【実験手順】
※火を取り扱うため、保護者の方と一緒に行なってください。
※周りに燃えるものがないか確認したり、消火できるものを用意したりするなど、十分に注意して行なってください。
まずは、燃料用アルコールだけを燃やしたときの炎の色を確認してみます。蒸発皿の上にアルミカップを置き、アルミカップの真ん中に小さく丸めたコットンを置きます。コットンの上からスポイトを使って燃料用アルコールをかけ、コットンに染み込ませます。チャッカマンの火をつけてコットンに近づけると、燃えました。
燃料用アルコールだけを燃やした時の炎の色は、写真のようなオレンジとなりました。では、これをもとにいろいろなものを燃やして炎の色を確認していきましょう。
1. 重曹
まずは、重曹を燃やしてみます。お掃除などで使う用に、お家にあるという方も多いかもしれません。見た目は白い粉です。先ほどの燃料用アルコールを染み込ませたコットンの上に重曹を振りかけて、チャッカマンで火をつけると燃えました。
時折、炎が明るく黄色い色になることを確認できました。これは、重曹(炭酸水素ナトリウム)のナトリウムによる色です。
2. ホウ砂
続いては、ホウ砂を燃やしてみます。本連載でも何度か登場していますが、スライム作りで使ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。見た目は白い粉です。重曹と同じように燃料用アルコールを染み込ませたコットンの上に振りかけて、火を近づけてみます。
写真は、火をつけた瞬間の色です。その後、オレンジ色の炎の端っこの部分に時折、黄緑色の確認ができました。これは、ホウ砂のホウ素による色です。
3. ミョウバン
続いて、ミョウバンを燃やしてみます。食品添加物として、漬け物をされるときなどに使ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。見た目は白い粉です。燃やしてみます。
紫色に燃え続けました。とてもわかりやすくてキレイです! これは、ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)のカリウムによる色です。
4. チョーク
続いては、黒板に書く時などに使うチョークです。白いチョークをすり鉢で粉々にして(見た目は白い粉です)、同じように燃やしてみます。
橙色に燃え続けました。これは、チョークの主成分である炭酸カルシウムのカルシウムによる色です。
5. サンボルドー
続いて、サンボルドーを燃やしてみます。ホームセンターの園芸コーナーなどでお買い求めいただける植物の病気を防ぐ保護殺菌剤です。見た目は薄緑色の粉です。燃やしてみます。
緑色に燃え続けました。サンボルドーの成分は塩基性塩化銅で、今回使用したものの中には(銅として44.0%)と記載がありました。この銅による色です。
6. 折り紙
他にも、塗料に銅が含まれているとされる青い折り紙を燃やしてみます。
炎の端っこの部分が緑色になることを確認することができました。
▼今回の実験の様子は、動画でもご覧いただくことができます。
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