親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第139回
Twitterでリアルタイム情報、YouTubeでハウツーを検索
10代女子の日常におけるInstagramの存在感は段違い!
2021年10月26日 09時00分更新
若者の情報インフラとなったInstagram
10代女子はSNSをどのように使い分けているのだろうか。マイナビティーンズラボの2021年1月の調査から、10代の最新SNS使い分け事情を見ていこう。
Instagramは10代女子の情報インフラとなっている。代表的な5つの情報ジャンルのうち、「時事性・ニュース性」を除く、「タレント・インフルエンサー」「スキンケア・メイク」「ファッション」「グルメ」の4つすべての情報検索で半数以上の女子に利用されているのだ。
一方Twitterは、「時事性・ニュース性」など、主にリアルタイムニュース取得に利用されている。また、Twitterを多く使うタレントやインフルエンサーもいるため、「タレント・インフルエンサー」のリアルタイム情報を取るためにも使われている。
YouTubeは「スキンケア・メイク」などのハウツーを伴う情報と相性が良く、学びを得るための動画配信サービスとなっているようだ。一方、TikTokは情報を得るために最初に利用するSNSではなく、情報トレンドを生むきっかけとなっている。
Instagramはコミュニケーション・情報取得の要
筆者が大学生などと接していて感じるのは、Instagram利用率の高さだ。LINEと並んでほぼ全員が利用しており、情報検索・取得のほか、友人とのコミュニケーションでも広く使われている。LINEは主に連絡手段、Instagramはコミュニケーションをはじめ多くの役目を担っている。
一方Twitterは利用率は高いものの、あくまで時事的な情報を検索する場や、お互いが知り合うきっかけとして利用しており、親しくなった人とはInstagramで交流することが多いのだ。
「知りたいことはインスタを使えば大体わかる。事件やニュースとかの今起きたことを調べたいときはTwitter。この2つでほとんどカバーできる」と、ある女子大生は言う。
TikTokは投稿せずに見るだけの使い方がされていることが多く、気晴らしや暇つぶしの手段と言える。人気は高いが、しっかり使い分けされているのだ。
Twitter、Instagram、LINE、TikTok……どれも人気のSNSだが、使われ方は大きく異なっている。TPOを理解し、使われ方に合った情報を出す場として利用するのが得策と言えるだろう。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
この連載の記事
-
第300回
デジタル
意外! 10代は他世代の5倍もVR・ARを体験済 -
第299回
デジタル
シニア層にも広がるLINE、60代の約8~9割、80代でも3人に1人が利用中 -
第298回
デジタル
LINEスタンプで写真に日付や位置情報を描き込む方法 -
第297回
デジタル
女子大生の8割以上がショート動画視聴は「最も無駄な時間」 -
第296回
デジタル
SNSに投稿する高校生は今や少数派! 複垢・鍵垢で情報収集がメイン -
第295回
デジタル
夜中に送っておきたいけれど、相手に迷惑かも…… そんなときに便利な「ミュートメッセージ」の使い方を画面付きで紹介 -
第294回
デジタル
合コンはいずれ死語に? Z世代ミレニアル世代は「マッチングアプリ」で出会ってる -
第293回
デジタル
学校貸与PC、子どもは「動画視聴」目的だが、保護者は「調べもの」に使ってほしい -
第292回
デジタル
LINEの便利技! 画像内の文字をテキスト化して翻訳できる -
第291回
デジタル
小中学生の6割が睡眠不足、寝落ちするまでスマホ・SNS・ゲームも -
第290回
デジタル
通勤・通学・外出の移動時に6割の人がスマホでLINEとSNSをチェックする - この連載の一覧へ