ASCII Power Review 第145回
ペンを使うなら、このスタイルがいいんです
「HP Elite Folio」実機レビュー = Windows11でARM搭載PCの時代が来るのだ!
2021年10月14日 13時00分更新
日本HPはCPU(SoC)に「Snapdragon 8cx Gen2」を搭載した変形型13.5インチのWindowsノートPC「HP Elite Folio」を発売した。
本製品はディスプレーの天地中央にふたつ目のヒンジを装備。ノートPCモード、タブレットモードのほかに、タッチパッドでも操作可能なメディアモードを利用できる。
また、5G通信に対応している点、最大約21.1時間の長時間駆動が謳われている点も本製品の売りだ。
メモリー、ストレージ容量違いの2モデルを用意
「HP Elite Folio」はOSに「Windows 10 Pro 64bit」(ARM版)、SoCに「Qualcomm Snapdragon 8cx Gen2」を採用。メモリーは8GB/16GB(LPDDR4X)、ストレージは256GB/512GB(PCIe Gen3 x4接続)を搭載している。用意されているのはメモリー、ストレージの容量が異なる下記の2モデルだ。
・「3E5U0PA」(20万9000円)
Snapdragon 8cx Gen2/RAM8GB/SSD256GB
・「3E8V3PA」(23万1000円)
Snapdragon 8cx Gen2/RAM16GB/SSD512GB
※記事執筆時点で「3E5U0PA」は18万4580円、「3E8V3PA」は19万7780円のキャンペーン価格で販売されている(各500台限定)
メモリー、ストレージ以外のスペックは共通。ディスプレーは13.5インチWUXGA+ IPS液晶(1920×1280ドット、3:2、400cd/m²、Corning Gorilla Glass5、環境光センサー)を搭載。ディスプレー上部には720P HD Webカメラ(固定焦点レンズ、プライバシーシャッター付き)、Windows Hello対応IRカメラ、ノイズキャンセル対応デュアルマイクを内蔵。スピーカーは名門音響ブランド「Bang & Olufsen」と協業したクアッドスピーカーを実装。
インターフェースはUSB Type-C(データ転送5Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4対応)×2、3.5mmコンボジャックを用意。通信機能は5G(nanoSIMカード)、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5をサポートする。デジタイザーペン「HP Eliteスリムアクティブペン」が同梱されており、キーボード奥に収納し、充電可能だ。
本体サイズは約298.6×229.6×16.1mm、重量は約1.33kg。46WHrのバッテリーを内蔵しており、最大駆動時間は約21.1時間と謳われている(JEITA2.0準拠)。
古くは「VAIO Z」、新しくは「Surface Laptop Studio」を彷彿とさせる本製品だが、「ヴィーガンレザー」(100%ポリ塩化ビニル)を天面、底面に貼っており柔らかく手になじむデザインが特徴的。
また、ディスプレー面をCorning Gorilla Glass5でカバーし、ボディーは「MIL-STD-810」に準拠しており、高い堅牢性が確保されている。変形機構のため重量は約1.33kgとやや重いが、そのぶん多少ラフに扱えるタフネス性能を備えている。
「メディアモード」は変形PCとして理にかなったデザインだ
「HP Elite Folio」はノートPCモード、タブレットモード、メディアモードの3種類のスタイルで利用できる。ディスプレーが360度回転する2 in 1 PCではノートPC/タブレット/テント/スタンドの4つのモードで利用できるが、本製品のメディアモードにはいくつかの利点がある。
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