本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「Dataverseのテーブルが依存関係により削除できないときの対処法 #PowerPlatformリレー 」を再編集したものです。
こんにちは、長谷川です。今回はDataverseのテーブルが依存関係により削除できないときの対処法について紹介させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
不要となったテーブルを削除しようとした際に…
Power Platformでの開発を行なっていた際に、不要となったテーブルがあったためPower Appsホームページから削除を行なおうとしました。しかし、実際に削除を実行した際に次の画像にあるようなエラーが表示されました。
エラー内容は「このテーブルに依存関係が存在するため、削除できません。」とあり、自分にはこの依存関係が何を指して、どこで確認できるのかわからなかったので調査をしてみました。
依存関係とは?
依存関係について調べたところ、Microsoftの公式ドキュメントでは以下のような記述がありました。
ソリューション コンポーネントは、多くの場合、他のソリューション コンポーネントに依存しています。 他のソリューション コンポーネントへの依存関係があるソリューション コンポーネントは削除できません。 依存関係は、必要なコンポーネントが削除されないようにするためにソリューション フレームワークによって自動的に作成されるレコードで、1つ以上の依存コンポーネントにはそれらへの参照が含まれています。 依存関係の例は次のとおりです。フォームが機能するためにフィールドが必要な場合、そのフィールドが削除されるアクションを実行しようとすると、フォームは動作を停止します。
引用元:https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-platform/alm/removing-dependencies
一読した限りでは、自分にはしっかりとした理解ができなかったのでもう少し調査したところ、以下に記述しているものがDataverseのテーブルに関係を及ぼしていると、依存関係がある状態になるようです。
・他テーブルとのリレーション
・ビジネスルール
・ビジネスプロセスフロー
・フォーム
・ビュー など…
テーブルの依存関係の確認方法
では、この依存関係はどこで確認できるのかというと、Power Appsホームページにある「ソリューション」から次のような手順を踏んで確認できます。
手順
1. 「ソリューション」から「既定のソリューション」を選択
2. 「既定のソリューション」内で依存関係を確認したいテーブルを検索
3. テーブルを選択後、「依存関係の表示」を選択
4. そのテーブルに紐づく依存関係を一覧にした画面が表示
上記の手順で、Dataverseテーブルの依存関係を確認することが可能となります。ここで確認した依存関係を順に削除していくことで 「このテーブルに依存関係が存在するため、削除できません。」 といったエラーも解消することが出来るでしょう。
まとめ
以上がDataverseのテーブルが依存関係により削除できないときの対処法となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
長谷川 翔海/FIXER
岐阜県出身。
まだまだ知識不足なため、日々勉強に励んでいます。