日産自動車は14日、同社のフラグシップモデル「NISSAN GT-R」の2022年モデルと、特別仕様車「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」、「NISSAN GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」を発表。10月下旬からの販売開始をアナウンスした。
今度のGT-Rは「T-spec」が追加!
NISSAN GT-Rは2007年に誕生。イヤーモデル制により、過去幾度となくアップデートを繰り返してきた。近年で最大のアップグレードは2016年に発表したMY2017と呼ばれるモデル。フロントグリルに日産自動車共通デザインであるVモーションを採用したほか、グランドツーリング的要素のプレミアムエディションと、走りを楽しみたい人に向けたNISMOと、明確にクルマの要素を分けた。
2022年モデルのベースグレードは、570馬力を誇るエンジン出力や足回り等に変更はない模様。一方、新たにGT-Rブランドが時代をけん引する「Trend Maker」でありつづけ、しっかりと地面を捉え駆動する車両という開発の考えを表した「Traction Master」というコンセプトを体現した「T-spec」が設定され、「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」、「NISSAN GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」の2モデルがラインアップに加わった。
「T-spec」両モデルには、専用カーボンセラミックブレーキ、カーボン製リヤスポイラー、専用エンジンカバー、専用バッヂ(フロント・リヤ)を装備。カラーリングも「ミッドナイトパープル」と「ミレニアムジェイド」という新しい2色がオーダーできる。
加えて「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」には、専用の内装を施したほか、専用レイズ製アルミ鍛造ホイールを採用することでバネ下質量の軽量化を達成したほか、サスペンションを専用にセッティング。ホイールリム幅も拡大し、タイヤの高剛性化と相まって、軽快でスムースなハンドリングを実現しているという。
「GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」は、走りのパフォーマンスを追求したモデル。専用カーボン製ルーフ、カーボン製トランクリッド(トリムレス、本革プルストラップレス仕様)を装備し軽量化を実現したとのこと。
「T-spec」は、両モデルあわせて100台限定(予定)の抽選販売で、申込期間は、9月15日(水)~9月29日(水)までの2週間。価格は「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」が1590万4900円、「Track edition engineered by NISMO T-spec」が1788万1600円となっている。
また、2022年版NISSAN GT-Rは、4グレードで展開。価格は「Pure edition」が1082万8400円、「Black edition」が1277万2100円、「Premium edition」が1232万9900円、「Track edition engineered by NISMO」が1463万6600円となっている。
2022年版のNISSAN GT-R NISMO(2420万円~)が、先行公開から約3ヵ月で300台の予約注文があり、正式発表前に完売するなど、未だ人気が衰えぬNISSAN GT-R。今回の特別仕様車も争奪戦が予想される。詳しくは全国の日産自動車販売店、NHPC店(日産ハイパフォーマンスセンター)までお問い合わせいただきたい。