モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第55回

濃厚なチーズの味わいが楽しめる：

チーズあふれるマクドナルド「濃厚とろ～り月見」クリーミー好きなら要チェック

チーズソースが溶けすぎちゃった……

「濃厚とろ～り月見」
マクドナルド
420円
https://www.mcdonalds.co.jp/campaign/tsukimi/

月見バーガーが30周年

　日本には四季があります。もちろん日本以外の国にも四季はあるわけですが、清少納言が書いていたように、古くから四季を感じて風流だねえと言ってみたり、いや過ごしにくくてイヤだなあとグチってみたり、日本において季節のネタは昔から“あるある”だったようで。

　マクドナルドにも四季があります。秋の風物詩「月見ファミリー」が今年も登場。2021年は「月見バーガー」30周年だそうで、記念すべき今年の新商品は「濃厚とろ〜り月見」です。

　月に見立てた玉子と、つなぎの入っていないジューシーな100％ビーフパティにスモークベーコンをのせ、クリーミーで濃厚なトマト風味のトマトクリーミーソースで味付け。

　さらに、チェダーチーズなどが入った濃厚なチーズソースを加え、チーズ風味のふわもち食感の新バンズでサンドしたとのこと。

紙袋にもお月様

商品名もしっかりあしらわれています

クリーミーなバーガーが好きであれば、イチオシ

あっ、チーズが……

　さっそく買ってきたのですが、テイクアウトですからね、チーズソースがどうしてもこぼれちゃいますよね……。濃厚をうたうだけあって、たくさん入っているのはわかるのですけれども。店内で食べるときも、手が汚れないように気をつけたほうがいいかもしれません。

チーズソースが溶けてしまいました。まあテイクアウトだとね、移動中に揺れるしね

　さて、月見バーガーの特徴は何か。それはなんといっても玉子なわけです。ぷるぷるした玉子による食感。それにあわせるソースはトマト風味のトマトクリーミーソースなので、キレのある味、刺激的な味……というよりは、もうちょっとやわらかい印象がありますよね。

トマトソースはベーコンの上です

　そこにチェダーチーズとたっぷりのチーズソースが入ることで、たしかに濃、厚な味わいにはなりました。チーズが好きな人にはたまらないんじゃないかと思います。

　ちなみにバンズもチーズが使われているので、香りこそそれほどでもないのですが、口に入れた瞬間の「チーズ食べてま〜す」感はなかなかです。

持つとずっしり感がありますね

　その一方で、ちょっとチーズソースが濃すぎるというか、もうすこしキリッと引き締めるアクセントが欲しいかな、という気もします。塩気なのか、辛味なのか、あるいはペッパーなのか。ピリッと締まれば……と思いつつ、それは好みの範疇でしょうか。とにかくチーズが好き、という人向けではないかと。

　マクドナルドで“クリーミー”というと「グラコロ」を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでコロッケがメインのグラコロに対して、玉子とチーズソースの味わいが支配的な、濃厚とろ～り月見は食感も塩気も異なり、かなり路線が違います。その辺りも考慮に入れたほうがよろしいのでは。

　そうそう、やわらかい玉子に加えてチェダーチーズ＋チーズソースが入っていることもあって、「ぐにゅっ！」という歯ごたえは意外とありそうでないものです。そのあたりも魅力でしょうか。

スパーンと断面。チーズソースが容赦なくとろけます

　チーズソースのまろやかさが好きだと思うならぜひ食べるべきですし、「とろーんとした味わいはそれほどでもないんだよな」と考えるなら違うかな、と。後者の人が月見バーガーを好むかはちょっとわかりませんが、非常に個性がわかりやすいものになっています。

　クリーミーなバーガーが好きであれば、イチオシ。もちろん、毎年月見バーガーのシーズンは月見ばかり食べていますという愛好家の方も、押さえておくべきでしょう。

モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。

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