オフィス勤務なら空調代は会社持ちでしたが、在宅勤務となると話は別。エアコンによる電気代はそのまま自分の生活に影響してきます。また、エアコンの使い方ひとつで部屋の快適性も変わり、仕事の質にも影響します。手間をかけずに快適でかつ省エネに過ごすため、空調をアップデートしてみませんか。
「ちょっと未来を先読みする」三菱電機のエアコン
以前は「クーラー」と呼ばれて冷房として使われることが多かったエアコンですが、今では冬の暖房や梅雨および秋の長雨時期の除湿など、夏以外にも使う機会が増えています。さらに、在宅ワークをしている人なら昼間も自宅で過ごすため、エアコンを使う時間が長くなっているのではないでしょうか。今年も残暑が厳しく、まだまだエアコンは活躍しそうです。
エアコンの出番が多くなるほど気になるのが電気代ですよね。今年3月実施の消費動向調査(内閣府)によると、エアコンの平均使用年数は13.2年。10年以上使う家電ということを考えると、省エネ性能に優れたエアコンを選んだほうが安心です。最新エアコンは「コンプレッサーなどの基本パーツの性能アップ」「センサー精度の向上」「気流のコントロール機能の進化」といった理由から省エネ性能が向上していますが、中でも三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」はとってもユニークです。
(三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」はアスキー2021推し家電大賞エアコン部門3位を受賞)
三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」は、独自のAI技術と高精度赤外線センサーを組み合わせた「ムーブアイmirA.I.+(ミライプラス)」が、部屋の温まりやすさや冷えやすさを分析・学習。そして、最適な運転モードを予測して自動で調節する点が特徴。
部屋の温度や湿度、日射をはじめとする環境を学習し、部屋にいる人が暑いと感じる前にちょうど良い室温に調節してくれるエアコンなんです。今までいちいちリモコンで温度を調節したり除湿運転に切り替えていた手間が省け、快適な状態を常にキープ。エアコンが自動で効率良く運転するため、省エネにもなりますよ!
室内を快適にするには湿度のコントロールも重要
部屋を快適に過ごすポイントは温度だけでなく、湿度のコンロトールも大切です。ダイキンによると「室温28℃でも、湿度を50%くらいにすると、快適に感じる。また、湿度が80%以下だとカビがふえにくくなる」とのこと。
→ダイキンのホームページ除湿を上手に使うことで冷やし過ぎが減り、余分に電気を使うことを防ぎます。とはいえ、除湿をすると寒くなりすぎたり、設定温度に近づいたら途中で止まってしまって蒸し暑くなってしまうということがありますよね。ダイキンのルームエアコン「うるさらX Rシリーズ」の「さらら除湿」は、蒸し暑い時に温度を下げる「マイコンドライ除湿」、梅雨時期など天気が悪いときに寒くなりにくい「ハイブリッド除湿」、寒くなった空気をあたためて戻す「新・ハイブリッド除湿」、冬などに便利な乾いた外気を取り込む「給気除湿」など、さまざまな除湿運転が可能。これらを自動的に切り替えて、運転はじめから室温が安定した後まで快適に除湿を行ないます。これなら除湿で寒くなりすぎるということもないため、雨の日などちょっと気温が低い時も快適に過ごせそうです。
(ダイキン工業のルームエアコン「うるさらX Rシリーズ」はアスキー推し家電対象2021のエアコン部門1位を受賞)
また、一般的なエアコンの冷房運転では、設定温度に到達すると運転を停止するため、除湿も止まってしまいます。部屋の湿度は人の汗や呼吸によっても上がっていくため、せっかく除湿をしたにもかかわらず蒸し暑くなってしまい不快に感じることがありました。本機の「プレミアム冷房」は、設定温度に到達した後も温度と湿度をコントロール。設定温度に近づいてからも除湿し続けるため、湿度も温度も丁度よく過ごせます。普段過ごすリビングだけでなく、寝苦しい夜などに頼もしい機能ではないでしょうか。
自分では掃除が難しい内部の汚れをキレイにできるエアコン
エアコンを使っているとちょっと嫌なニオイを感じる時がありますよね。このニオイの原因はエアコンの室内機内部の汚れ。室内機の内部は、手前に「フィルター」があり、その奥に「熱交換器」と呼ばれる部品が搭載されています。熱交換器は温度調節するための重要な部品です。熱交換器には薄い金属板が何枚も並んだ「フィン」というパーツがあります。フィルターは自分でお手入れができますが、「熱交換器」や「フィン」の部分は特に繊細なパーツなので、ユーザーが自分で掃除するのは難しいところ。そのため、ほこりやカビなどの汚れがたまりがち。それがニオイの原因になっています。
そんなエアコン内部の汚れに強いエアコンの1つが日立ジョンソンコントロールズ空調(以下、日立)のルームエアコン「白くまくん Xシリーズ」。独自の「凍結洗浄」という機能を使ってエアコン内部キレイにする点が特徴です。
(日立のルームエアコン「白くまくん Xシリーズ」はアスキー推し家電対象2021のエアコン部門2位を受賞)
凍結洗浄は熱交換器を凍らせて霜を作り、それを一気に溶かして汚れを洗い流すという機能。これで細かい「フィン」に付着した汚れをキレイにします。Xシリーズは、この洗い流した水が通る「排水トレー」に銅を採用してニオイの原因となる汚れやヌメリを抑制。細かいところの清潔性にもこだわっています。その上、室外機も凍結洗浄でキレイに。ユーザーが自分で掃除するのが難しい部分をエアコンが自動で掃除するため、キレイな状態が長続きします。
最新空気清浄機とエアコンならアプリで連動する
JEMA(日本電機工業会)が7月20日に発表した2021年度6月国内出荷実績によると、空気清浄機の出荷台数は前年比 118.6%で、15 ヵ月連続のプラス。ニューノーマルな生活が続く中、空気清浄機を使って部屋の中の空気を常にキレイに保ちたいという人が増えているのです。
実際、部屋の中では空気清浄機とエアコンが両方動いているという人も多いのではないでしょうか。どうせなら効果的に使いたいですよね。実は今、アプリを使ってエアコンと空気清浄機を連携して動かせる機器が登場しているのです。
例えばパナソニックの場合は、同社のエアコン用「エオリア」アプリを使って連携が可能。「エオリア」アプリで「うるおい暖房」メニューを選びエアコンをスタートさせると、あらかじめ連携した同社の加湿空気清浄機の電源が自動で入り加湿運転を開始、部屋の空気を乾燥から守ります。対応機種は、加湿空気清浄機が、F-VXT90とF-VXU90。エアコンが、2021年モデルのX/AX/EX/GX/Jシリーズ、2022年モデルのUX/TXシリーズなどです。
パナソニックによると、「エアコンと加湿空気清浄機を同時に使う場合は、エアコンの気流に合わせて加湿空気清浄機を置くようにすると、空気の対流を起こすことができます」とのこと。暖房時にはエアコンの対面に、冷房時はエアコンの下に置くと部屋の空気が循環しやすくなり、快適に過ごせます。
シャープの加湿空気清浄機「KI-NP100」も、独自の「COCORO AIR」アプリを使ってエアコンと連携できる空気清浄機の1つ。こちらもエアコンが暖房運転になると、空気清浄機が自動で加湿。さらに、空気清浄機の照度センサーで、部屋が暗さを検知するとエアコンが「おやすみ運転」を実施。運転音や冷やしすぎ/暖めすぎを抑えます。KI-NP100はフィルターの自動掃除機能を搭載し、お手入れがラクなところも魅力。大容量加湿930mL/h(「ターボ」運転時)、シャープ独自の「プラズマクラスターNEXT」も備えた、頼もしい1台です。
(シャープの加湿空気清浄機「KI-NP100」はアスキー推し家電対象2021空気清浄機部門3位を受賞)
買い換えるかどうか迷ったら、電気代の比較も参考に
エアコンを買い換えるのはちょっと考えたいという人に、今日からできるエアコンの使い方もコツを少しだけご紹介します。冷房運転をした後、毎回「送風運転」をして室内機の内部を乾かしておくと、カビなどの対策になります。また、暑い時期は、外から帰ってきたらまずは窓を開けてサーキュレーターを使って室内の熱気を追い出してからエアコンを使うと、運転開始時の負荷を穏やかにできます。こうした手間をかけずに、快適&省エネに過ごしたいというなら、やはり最新のエアコンへの買い替えがオススメ。湿度のコントロールや部屋の状態にあわせた細かい温度の調節、汚れ対策など、すべてをエアコンにお任せでよいところがうれしいですね。在宅時間が増えて空調家電を使う時間が長くなったからこそ、快適に過ごせるアイテムを選んでみてくださいね。
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