イオンリテールが提供する格安モバイルサービス「イオンモバイル」は、10月以降の料金値下げを含むプラン改定、および同社のサービス拡充について説明会を開催した。
まずは料金値下げ。音声SIMでは0.5GB~50GBまで17段階で細かくプランを用意しているが、料金を一律で月220円値下げ。3GBで月1078円、10GBで1848円などとなる。また、複数ユーザーで通信量を分け合うことが可能な「シェア音声プラン」も同様に月220円値下げ。SIMを追加する場合の利用料もやはり月440円から月220円へと変更する。
この値下げは4月のプラン変更時と同じく、既存ユーザーも自動的に新料金に切り替わる。このような自動変更は通信料金では案外珍しいものだが、「小売業では(一物一価は)当たり前」(同社イオンモバイル商品マネージャー、井原龍二氏)とコメントした。
また、完全通話定額の「フルかけ放題」(月1650円)を年内にも開始する(繋ぎっぱなしを防ぐため120分で一度切断される)。すでに「5分かけ放題」(月550円)、「10分かけ放題」(月935円)を用意しているが、それに続くオプションとなる。これらの通話定額は中継電話を用いるタイプだが、ドコモ網を用いるSIMについてはオートプレフィックスにより、アプリ不要でかけ放題に。同じく10月からは通常の通話料も30秒あたり11円となる(au網のSIMではともに専用アプリが必要)。
今後はイオンの特性を活かした形でのサービス強化を進める。まずは家族での利用のアピール。12GBの「シェア音声プラン」を家族4人で利用すると、追加SIMの利用料を含めても月3168円と、1人あたり800円以下となる。また、店舗での有償の設定サポートも認知度が高まって、利用例が増えているとのことだ。
さらにイオンの店舗内にマルチキャリアの携帯電話販売コーナーを展開していることを活用して、キャリアスマホの単体販売を組み合わせた販売モデルも検討しているという。キャリアスマホを(キャリア契約とのセットではなく)販売する場合、対応バンドの問題やキャリアとの関係も気になるところだが、このあたりも調整のうえで推進していく姿勢を示した。