北國銀行とビザ・ワールドワイド・ジャパンは7月16日、北陸地域の企業や地方自治体等の課題解決、生産性向上に向けたDXやキャッシュレス化等の取組サポートするため、“Super Cashless Region”プロジェクトを始動し、協働して推進していくことを発表した。
同プロジェクトは、北陸地域をキャッシュレス先進地域とすることを目指すもの。駅や商業施設、学校や観光施設に至るまでVISAが使用できる決済インフラを整備する。
すべての人が現金を使わない快適なライフスタイルを実現し、地域経済の活性化を目指す。
クレジットカード関連業務を新しい収益の柱として確立・さらに加速させる取り組み
北國銀行は2016年に国内銀行では初となる「クレジットカード加盟店サービス」を開始して以降、関連業務の収益を伸ばしてきている。3月決算では、カード業務単体で収益がおよそ9.4億円(下図)。単体の当期純利益がおよそ5.4億円なので、業務規模が小さく無いことがわかる。
北國銀行の過去3年間のカード業務(単体)業績推移
このほどのVISAとの協働では、キャッシュレス化を中心とした地域経済活性化と、それによる収益のさらなる拡大が見込める。「人口減、収益減で地方銀行の存続はいかに?」という報道を目にする中、収益獲得のモデルケースとして注目が集まりそうだ。