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ASCII Power Review ― 第135回

Xperia 1 III 実機レビュー = ソニーαユーザーは必携の最上位スマホだ!-倶楽部情報局

2021年07月19日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「Xperia 1 III 実機レビュー = ソニーαユーザーは必携の最上位スマホだ!」を紹介します。


 ソニーはフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 III」を発売した。ドコモ、au、ソフトバンクが7月9日から販売を開始している。

 ソニーの力を結集した「One Sony」の成果であるXperia 1シリーズ3世代目の最大の特徴はなんと言ってもカメラ。16mmの超広角レンズ、24mmの広角レンズに加えて、世界で初めて「可変式望遠レンズ」を新搭載。光学的に70mmと105mmの焦点距離を切り替え可能だ。梅雨の合間を縫ってカメラテストを敢行した。

ソニー「Xperia 1 III」(ドコモ版:15万4440円、au版:17万8000円、ソフトバンク版:18万8640円)

スペックを見るだけでソニーの本気が感じられる一台

 Xperia 1 IIIはOSに「Android 11」、プロセッサーに「Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform」を採用。メモリー(RAM)は12GB、ストレージ(ROM)は256GBを搭載。最大1TBのmicroSDXCメモリーカードでストレージを増量できる。

 ディスプレーは約6.5インチ4K有機EL(3840×1644ドット、21:9)を採用。リフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは240Hzとゲーミングスマホと同等の仕様で、なおかつブラビアの技術を生かした高画質エンジン「X1 for mobile」、低解像度の画像を高精細化する「4Kアップスケーリング」、SDR相当の映像をHDR相当に変換する「HDRリマスター」などの高画質技術を実装。またHDR規格、BT.2020の色域、10bit入力に対応して制作者の意図通りの映像を表示する「クリエイターモード」も用意されている。

 なお、4K 120HzのHDR対応有機ELディスプレーはスマホでは世界初だ。

 カメラは、背面に超広角カメラ(16mm、F2.2、約1220万画素)、広角カメラ(24mm、F1.7、約1220万画素)、望遠カメラ(70mm・105mm、F2.3・F2.8、約1220万画素)、3D iToFセンサー、前面にインカメラ(F2.0、約800万画素)を搭載。「可変式望遠レンズ」により、3つのカメラで4つの焦点距離を撮り分けられる。また、すべてのカメラに高速なオートフォーカスを実現するための「Dual PD(デュアルフォトダイオード)センサー」が搭載されている。

 カメラアプリは「Photography Pro」に統合。一般的なスマホカメラと同じUIを採用した「BASICモード」と、αシリーズから継承されたUIでこだわりの撮影が可能な「AUTO/P/S/M/MRモード」を利用できる。もちろん「RAW」、「RAW+JPEG」、「JPEG」とファイル形式は選択可能。じっくりと現像を楽しめる。

 αシリーズから受け継いだのはUIだけではない。被写体をタップするだけでフォーカスを合わせ続ける「リアルタイムトラッキング」、撮影時に瞳を検出して正確にピントを合わせる「瞳AF」、カメラキーを半押しすると瞳を検出してピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」などを利用可能。なお動画撮影用には「Cinematography Pro」がプリインストールされている。

 ワイヤレス通信機能はミリ波対応の5G、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.2をサポート。ミリ波の5Gをつかめる施設では、撮影した写真、動画を高速にアップロードできるわけだ。

 本体サイズは約71×165×8.2mm、重量は約188g。バッテリーはXperia史上最大の4500mAhを内蔵している。防水等級はIPX5/IPX8、防塵等級はIP6Xだ。

 Xperia 1 IIIは、4K 120HzのHDR対応有機ELディスプレーと、可変式望遠レンズで世界初が謳われている。スペックを見るだけでソニーの本気を感じさせる一台だ。

本体前面。インカメラ(F2.0、約800万画素)は画面上部のベゼルに内蔵。またステレオスピーカーは左右均等(写真では上下)にフロント配置。音響構造を進化させた新スピーカーが採用されており、Xperia 1 II比で最大音圧が約40%向上している

本体背面。カメラの右あたりにFeliCaのアンテナが、SONYロゴの下あたりにワイヤレス充電の受電用コイルが内蔵されている

左上からフラッシュ/フォトライト、RGBC-IRセンサー、超広角カメラ(16mm、F2.2、約1220万画素)、広角カメラ(24mm、F1.7、約1220万画素)、3D iToFセンサー、望遠カメラ(70mm・105mm、F2.3・F2.8、約1220万画素)。すべてのカメラに「Dual PDセンサー」が搭載

上が「BASICモード」、下が「AUTO/P/S/M/MRモード」のなかの「Pモード」

「Cinematography Pro」はソニーの映画撮影用カメラ開発チームが監修したシネマ撮影専用アプリ。映画のワンシーンのような印象的な動画を撮影できる

本体上面には3.5mmヘッドセット端子、セカンドマイク端子、本体下面にはUSB Type-C端子、マイク端子を用意

右側面には音量キー/ズームキー、電源キー/指紋センサー、Googleアシスタントキー、カメラキー、左側面にはカードトレイを配置

トレイにはnanoSIMカードとmicroSDメモリーカードをセット可能

パッケージには本体、クイックスタートガイド、ご利用にあたっての注意事項……が同梱。microSDメモリーカード、ACアダプター、イヤフォン、USB Type-Cケーブルなどは含まれていない

本体の実測重量は188.3g(nanoSIMカード含む、microSDメモリーカードを除く)

ディスプレーサイズは約6.5インチ、画面比率は21:9。意外と幅は狭いので、片手でしっかりホールドできる

世界初を謳う4K 120Hz HDRシネマワイドディスプレー。「画面設定→画質設定」で選べる「クリエイターモード」は、ソニー製マスターモニターを基準に色温度を個体ごとに調整して出荷されている

3.5mmイヤフォン端子が用意されているので、お気に入りのイヤフォンをそのまま接続可能

SBCコーデックに比べて約3倍の情報量を伝送可能なLDACコーデックに対応(Android 8.0以降のAndroidスマートフォンは基本的に対応)しており、「WF-1000XM4」などのLDAC対応ワイヤレスイヤフォンでハイレゾ音質を楽しめる

梅雨の曇天でもXperia 1 III搭載カメラの高い性能を実感

 今回天気に恵まれなかったため、カメラテストは曇天で実施したが、それでもXperia 1 IIIのカメラのハイポテンシャルを実感できた。リアカメラの画素数はすべて約1220万画素だが、それはバランスを考えたソニーのあえての選択。4800万画素のイメージセンサーを作り、他社に提供しているが、ソニー自身は約1220万画素のイメージセンサーがスマホにベストマッチと考えているのだろう。

 Xperia 1 IIIでカメラテストを実施して特に印象的だったのが、ダイナミックレンジの広さとノイズの少なさ。たとえば空をバックにして木の葉を撮影しても、1枚1枚の微妙な色合いの違いを表現できている。夜景を撮影すると明るい看板や外灯などが白飛びしがちだが、人の目で見るのと同じように綺麗に撮影できている。さらに夜景の撮影では空の部分に変な模様やノイズが出がちだが、Xperia 1 IIIではグラデーションが滑らかに記録されている。単に明るく撮れるという点では本製品を上回る端末はあるが、夜景モードの総合的な画質でXperia 1 IIIはトップレベルだと思う。

 超広角、広角、望遠カメラの発色が統一されているのは初代Xperia 1からの美点だが、「可変式望遠レンズ」を採用したXperia 1 IIIでもそれは変わらない。まるでひとつのズームレンズで撮影したかのような統一感だ。また、最大倍率はデジタルズームを併用して12.5倍だが、21インチディスプレーぐらいまでならフルスクリーン表示しても鑑賞に耐える画質が保たれている。

 カメラアプリ「Photography Pro」もαシリーズのUIを継承しており、ソニーのカメラを使い慣れている方にXperia 1 IIIは最上のスマホなのだ。

0.7倍で撮影、イメージ情報4032×3024ドット、焦点距離2.67mm、シャッタースピード1/200、F2.2、ISO50、測光方式Pattern


 続きは「Xperia 1 III 実機レビュー = ソニーαユーザーは必携の最上位スマホだ!」でお楽しみください。

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