NVIDIAは7月7日、英国最速のスーパーコンピューター「Cambridge-1」が稼働を開始したと発表した。
Cambridge-1は、NVIDIAが初めて外部の研究で利用するために設計および構築したスーパーコンピューター。AIやヘルスケアの研究を加速させることを目的とした世界初の業界全体の共同システムとしている。
システムはNVIDIA A100 GPU、BlueField-2 DPU、NVIDIA HDR InfiniBandネットワークを統合した80台のDGX A100システムからなり、400ペタフロップスを超えるAIパフォーマンスと8ペタフロップスのLinpackパフォーマンスを実現するNVIDIA DGX SuperPODクラスターで構成。NVIDIAのパートナーであるKao Dataが運営する施設に設置されている。
AstraZeneca、GSK、Guy’s and St Thomas’ NHS Foundation Trust、ロンドン大学キングス カレッジ、Oxford Nanoporeとの最初のプロジェクトでは、認知症などの脳疾患について理解を深め、AIを活用した新薬の開発や病気の原因となるヒトゲノムの変異を検出するための精度向上など、英国のライフサイエンス産業の強化に貢献するという。