モリサワは6月24日、秋にリリースする新書体を発表した。
今回リリースが発表された書体は、書家の筆遣いを感じる行書風デザイン書体「澄月」は、連綿体や変体仮名等が搭載された書体。OpenType機能を活用し、文脈に応じて字形が変化する仕組みで、自然な手書き文字のニュアンスを演出する。
また、クリーンな骨格に小さめの字面を持つゴシック体「あおとゴシック」、中国の元王朝時代の注釈書と日本の元禄時代の浮世草子から復刻した筆脈を強く意識させる書体「げんろく志安」、活版印刷のインクのにじみを再現したオールドスタイルの明朝体「秀英にじみ四号かな」、漢字の学習や教材作成に便利な「UDデジタル教科書体 筆順フォント」をリリースする。
欧文書体は、本格的な本文組版でも利用可能なヒューマニストサンセリフ「Sharoa Pro」、軽快で遊び心のあるディスプレイ書体「Backflip Pro」が追加される。
字游工房からは、文学文藝作品を組むことを目的に制作された「文游明朝体」、同書体と共通の漢字デザインをもつ別かなシリーズ「文麗かな」「蒼穹かな」「勇壮かな」「垂水かな」を追加する。また、今回の新書体追加に合わせて、「解ミン」「フォーク」のAP版、「秀英四号かな」を「秀英明朝」の漢字と合わせて総合書体化した「秀英四号かな+」も提供される。
これらの書体は秋以降に対象製品のMORISAWA PASSPORT製品・MORISAWA Font Select Pack製品・Webフォントサービス TypeSquareを通じて利用できる。各書体の詳細やリリース日はこちらを参照。