Apple TV 4K、M1 Macで「ダイナミック・ヘッドトラッキング」が楽しめる
そして、tvOSとmacOS(M1チップ搭載のMac)が空間オーディオの「ダイナミック・ヘッドトラッキング」に対応するという嬉しい発表もありました。ダイナミック・ヘッドトラッキングは現在iPhone/iPadとAirPods Max/AirPods Proを組み合わせた時に実現できている、ビデオコンテンツを再生した時により優れた没入感が味わえる機能です。
ダイナミック・ヘッドトラッキングはAirPodsシリーズが搭載するセンサーがユーザーの頭や体の動きを検知して、ビデオ作品の中で再生されるダイアローグや効果音をあるべき位置に定位させながら迫力あふれるサウンド体験を実現します。例えばAirPodsシリーズを装着しているユーザーがコンテンツの再生中に顔を左に向けると、役者の声が右の耳から聞こえてきます。
大画面テレビでもダイナミック・ヘッドトラッキングをぜひ味わってみたいと願いながら、筆者はApple TV 4Kの最新モデルを購入しました。秋以降、筆者宅のリビングルームは連日「ダイナミック・ヘッドトラッキング祭り」が開催されることがめでたく決定しました。機会があればまた、どんな仕組みでApple TV 4KやMacでダイナミック・ヘッドトラッキングを実現できたのか、深掘り取材もしてみたいと思います。
Apple Musicのロスレスと空間オーディオが始動
日本では6月8日からApple Musicがアップデートされて、新しいコンテンツサービスである「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」と「ロスレス・ハイレゾ」再生がスタートしています。筆者も先ほどざっとチェックしてみましたが、Dolby Atmos対応のコンテンツは新しいプレイリストも作成されていて、楽曲はとても充実しているみたいです。
ロスレスは、現在Apple Musicで配信されている7500万曲以上の作品がすべて対応するはずなのですが、まだ一部対応が済んでいない作品もあるようです。これから徐々にリプレイスされていくのだと思います。
それぞれの新しいコンテンツの楽しみ方については、また別途機会を設けてレポートしたいと思います。なお、秋にはSiriを搭載するスマートスピーカー「HomePod mini」でApple Musicのロスレス再生が可能になるそうです(現在はAAC形式)。
わが家でいま活躍中のアップルデバイスが、無料のソフトウェアアップデートによりますます輝きを放ってくれるなんて感激です。夏本番もまだ迎えていないのに、いまから秋が待ち遠しくてたまりません。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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